2017年1月18日 (水)

[SharePoint 2016] SuiteBar の設定変更

SharePoint 2016 ではSuiteBarの設定は変更できるのか? という記事です。まずはおさらいから。

SharePoint 2013 でのおさらい

SharePoint 2013 では SuiteBar (スイートバー)の左側の "SharePoint" という文言をファーム管理者が変更できました。SuiteBar とは下図のところです。

SuiteBarSP2013

ファーム管理者は次のような PowerShellのコマンドを実行して変更できます。

[既定値の取得]

Add-PSSnapin Microsoft.SharePoint.PowerShell
$webApplication=Get-SPWebApplication "http://sp2013"
$webApplication.SuiteBarBrandingElementHtml

上記コマンドを実行すると下記のような出力が得られます。

<div class="ms-core-brandingText">SharePoint</div>

ということで、単純にHTMLが記載されているだけなので、下記のようにして変更できます。

$webApplication.SuiteBarBrandingElementHtml="<div class='ms-core-brandingText'>オフィスアイ社内ポータル</div>"
$webApplication.Update()

ちなみに、この設定はSharePoint Webアプリケーション単位の設定であるため、たいていの場合、組織全体のサイトで一括設定しかできません。

SharePoint 2016 では? 

SharePoint 2016 ではどうだろう? と検証してみました。SharePoint 2016での表示は次の通りです。

SuiteBarSP2016

2013と同様にSuiteBarBrandingElementHtmlプロパティは取得できます。しかし、SuiteBarBrandingElementHtmlの値を更新しても、何も変化しない。これは仕様なのかは不明ですが。そのためSharePoint 2016 では表記の変更はSuiteNavBrandingTextプロパティを利用しましょう。

$webApplication.SuiteNavBrandingText="オフィスアイ"
$webApplication.Update()

  SuiteBarSP2016-update

SharePoint 2016 では次のコマンドを実行すると Office 365 と同様にロゴを表示することもできます。

$webApplication.SuiteNavBrandingLogoNavigationUrl = "http://sp2016-a/sites/SiteBranding"
$webApplication.SuiteNavBrandingLogoTitle = "オフィスアイ デモサイト"
$webApplication.SuiteNavBrandingLogoUrl="/_layouts/15/images/officei/office-i-logo.png"
$webApplication.Update()

SuiteBarSP2016-update2

元の設定に戻す場合はSuiteNavBrandingTextやSuiteNavBrandingLogoNavigationUrlなど使用したプロパティはそもそも既定値が空であるため、空の値("")を代入するだけです。

 

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