2017年5月

2017年5月29日 (月)

2017/5/27 Japan SharePoint Users の大阪開催の勉強会で「SharePoint Pattern & Practices  (SharePoint PnP) で提供されている機能を利用して、SharePoint のカスタマイズを効率よく展開する方法」について説明しました。

YouTube でもストリーミング配信されていたのですが、見ていない方も多いと思います。デモが中心だったため資料はあっさり目ですが、従来の SharePoint サイトのテンプレート化よりもよりスマートにカスタマイズ内容を複数のサイトコレクションに展開できます。

勉強会の資料を共有しておきましたので、ご参考まで。

 

SharePoint PnP はオープンソースであるため、となたでも利用できますし、学習できます。

弊社「オフィスアイ ラーニング ポータル」では SharePoint PnP の便利な機能をトピックスとして順次扱っていく予定です(今回の勉強会の内容のフォローアップもします)。英子が苦手な方や自分で勉強する時間がなかなか取れない方は弊社サービスもご検討くださいませ。

PowerApps 内で Azure Cognitive Services のテキスト分析API (プレビュー)を利用した簡単アプリの作成方法が公開されています。

なかなか面白く、入力した文字情報を分析してくれます。顧客からのフィードバックをPowerAppsで収集して PowerBIで分析するといったシナリオが描けそうです。

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実際の動作イメージは次の通りで、言語判定だけでなく、キーフレーズや Sentiment (肯定的か否定的かの判定) を判定します。

日本語の場合は、コード内で "en" になっている部分を "ja" に変更する必要がありますが Sentiment に関しては日本語が対応していないので、判定してくれません。ご注意を!

 

 

2017年5月26日 (金)

しばらくアクセスしていなかったので気づかなかったのですが、SharePoint アドイン開発の目的で Office 365 上で利用できいた "Napa" が 2017年3月31日をもって提供を終了していました。

新規にインストールできないのはもちろん、起動しません。

MSDNなどには "Napa" をベースとした記事も残っているので、気を付けましょう。

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2017年5月22日 (月)

Microsoft の Stefan さんのブログによると "SharePoint Server 2016 の製品サービス ポリシー" が従来の SharePoint とは大幅に異なるとのこと。

Updated Product Servicing Policy for SharePoint Server 2016

まず、 SharePoint Server 2016 ではサービス パックをリリースする予定はない ということです。

これに伴い、メインストリーム サポート期間中は毎月 CU または PU をリリースします。原則はベースラインとなる PU から 1年間ごとにサポート期間が変わるため、平たく言えば、最新の CU または PU を継続的に適用する必要があるということです。

製品サービスポリシーのタイムラインは次の通りとなっています。

SharePoint Server 2016 Support End Date
RTM (16.0.4351.1000) – April 2017 Public Update 4/30/2018
May 2017 Public Update – April 2018 Public Update 4/30/2019
May 2018 Public Update – April 2019 Public Update 4/30/2020
May 2019 Public Update – April 2020 Public Update 4/30/2021
May 2020 Public Update – April 2021 Public Update 4/30/2022
May 2021 Public Update – all future Public Updates 7/14/2026

SharePoint 2013 までは 「Windows OS レベルのパッチ適用はするが、SharePoint のパッチ適用は全く行わない」という方針をとっている企業も多いようです。しかし、SharePoint Server 2016 では更新プログラムのサイズも小さくなり、ゼロダウンタイムパッチングも可能になりました。またクラウド上の SharePoint Online ほど急速には変化しないものの、適宜機能拡張も行われているため、段階を経ながら SharePoint Online に近い環境を手に入れることができます。そういった観点からも、SharePoint Server 2016 では更新プログラムの適用を積極的に行っていく運用体制づくりが欠かせなくなっています。

2017年5月19日 (金)

2017年5月17日、Microsoft Teams で PowerApps が利用可能になったことがアナウンスされました。

PowerApps in Microsoft Teams - Make your team more productive

PowerApps availability within Microsoft Teams to make your team workspace even more collaborative and productive.

 Microsoft Teams の醍醐味の一つがチーム内での業務などの細かいトピックスごとにタブを追加し、あちこちに散らばっている情報を手軽に集約できることです。Excelワークシートをすぐ開けるようタブを追加したり、分析データに素早くアクセスできるよう Power BI をタブとして追加したり。

ここに、PowerApps が追加されたわけです。たとえば、私のデモ環境のように休暇申請などを SharePoint リストで行えるように作成し、画面を PowerApps でカスタマイズして置きます。これを Microsoft Flow で連携させ承認ワークフローをつないでおけば、Microsoft Teams タブから休暇申請ができます。もちろん、SharePoint と関係なく 既存の PowerApps アプリを追加することも可能になっています。

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日本特有の "背中をみて仕事を覚えろ! "というようなひと昔前の精神論的な仕事の仕方は、非効率的なことが多いと言えます。なんでも、かんでも、職人気質に業務を遂行するのがよいわけでもありません。組織ではなく、業務カットで Microsoft Teams のような器を用意し、必要な情報をまとめておけば、たとえ異動などで別の業務に移ったとしても、後任者は数日で一通りの仕事をキャッチアップできるはずです。デスクトップをショートカットだらけにしているあなた!  Microsoft Teams など新しいコラボレーションツールで業務効率を向上させてはいかがでしょうか?