2020年8月19日 (水)

Microsoft 365 での IE11 サポート終了へ

2020/8/18(日本時間) にMicrosoft 365 での IE 11 の利用サポート期限が公開されました。

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Microsoft 365 apps say farewell to Internet Explorer 11 and Windows 10 sunsets Microsoft Edge Legacy

要点をかいつまんでおきましょう。

  • Microsoft Teams の Web版の利用については IE11 のサポートを 2020年11月30日で終了する
  • Microsoft 365 の利用について IE11 のサポートを 2021年8月17日で終了する

期限を超えると、Microsoft 365 のアプリおよびサービスには IE11 上から利用する場合、機能がデグレードするか、もしくはアクセスできなくなるとのこと。

ちなみに、IE11 自体がなくなるわけではありません。これを使って Microsoft 365 のサービスやアプリにアクセスすること自体のサポートがされなくなるということです。

そしてこれに代わって推奨されるのが新しい Microsoft Edge です。今年リリースされた Chromeベースの Edge のことです。従来の Microsoft Edge をベースとしていてるデスクトップアプリも 2021 年 3月9日を以って最新のセキュリティ更新が受け取れなくなります。

Microsoft Edge の展開計画に関する資料は次のリンク先に公開されています。

Microsoft Edge の IE11 互換モード

Microsoft Edge では特定のURLにアクセスする際に自動的に IE11 互換に切り替えるよう設定できます。たとえば、私はオンラインバンキングに UFJ銀行さんを利用しているのですが、ここの企業向けサービス用のページの一部が IE11 (もしくは Firefox) でないとサポートされない(2020年8月現在)。ですが、いちいちこのページにアクセスするたびに IE11に切り替えたくないなぁと、IE11互換を設定しています。次のビデオを見ていただくとわかりますが、BizSTATIONというページにアクセスするときだけIE11にモードが切り替わっていることが分かります。

詳しい設定手順は下記のURLに公開されているので、確認してください。

IEモードの概要 : https://docs.microsoft.com/ja-jp/deployedge/edge-ie-mode

SharePoint は?

最初にご紹介した記事の末尾にはコメント欄が用意されており、いろいろな方がコメントをしています。その中でも気になったのが SharePoint に関するところ。IE を使っている場合は、ライブラリ上では「エクスプローラーで開く」オプションが利用できますが、これは ActiveX を使っています。Edge に変えることでこのオプションは利用できなくなるわけです。SharePoint の研修を実施しているときにもクラシック SharePoint サイトを利用してきたユーザーの方からは時々、ご質問いただく話です。

基本スタンスとしては、ライブラリ内では Active Xを使わなくてもコマンドメニューからファイルやフォルダー単位での移動やコピーが行えるようになっています。これを使うのが基本ですね。あと、ファイルの一括ダウンロードに関してはZipファイル形式にはなるものの、ダウンロードもできます。Edge や Chrome を使っていれば、ローカルにあるフォルダーをドラッグアンドドロップ等でアップロードすることもできる。というように、Active Xに依存しない使い方ができるようにはなっています。Microsoft からのコメントを見ると、この機能を使うように推奨しているのと、あとは適材適所で OneDrive 同期クライアントを併用することを推奨しています。まずはこれが第一選択肢になるでしょう。

余談ですが、ファイルの移動やコピーを行う際には対象となるサイトの候補はAIが自動で一覧を出してくれますが、そのほかにも「フォロー中のサイト」を優先的に一覧に出してくれます。特に移動やコピーによく使うサイトはなるべくフォローするようにしておきましょう。また、自動的にファイルのコピーや移動を行う場合は Power Automate を組み合わせる方法もあります。このあたりをうまく組み合わせて活用したいですね。

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