カテゴリ「Microsoft 365」の87件の投稿 Feed

2024年2月 8日 (木)

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Office 用の Azure Information Protection (AIP) アドインは廃止となり、2024年5月1日以降無効になります。

代わりに Microsoft 365 アプリの組み込みのラベル機能に移行する必要があります。AIPによって提供されてきたOffice の秘密度ラベルを使ってきた組織はビルトインの秘密度ラベルに移行する必要があります。

マイルストーンは次の通り。

2024年4月

AIP アドインを削除した Microsoft Purview Information Protection クライアントのバージョン 3.0 がリリースされる。
Microsoft Purview Information Protection Scanner(旧 AIP スキャナー), MIP ビューアー (Windows/iOS/Android) と MIP ファイルラベラー(ファイルを右クリックして[分類と保護]を行う) を使い続けるには、新しいパッケージにアップグレードして展開する必要がある。

2024年4月11日

AIP統合ラベルアドインがサポート終了。

2024年5月1日

AIP統合ラベルアドインが Office で完全に無効化。バージョン 2.16以降、Office 用のAIP統合ラベルアドインはブロックされるようになる。AIPアドインを使い続けるための拡張子を持たないすべてのクライアントはラベルポリシーの適用が失敗する。

資料

移行手順の詳細は下記のリンク先に掲載されています。

AIP2MIPPlaybook - Microsoft Purview Customer Experience Engineering (CxE)

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FAQ については下記のブログを参照してください。

Retirement notification for the Azure Information Protection Unified Labeling add-in for Office - Microsoft Community Hub

メールやファイルを保護する最新の秘密度ラベルの情報については弊社の研修でも取り扱っておりますので、ご参考まで。

【オフィスアイ株式会社】Microsoft Purview コンプライアンス入門~Microsoft 365 ファイルおよびメールに対する機密情報保護と情報ガバナンス~ (office-i-corp.jp)

2024年2月 7日 (水)

Microsoft Forms のアンケートとクイズ機能に対してより素早く簡単に結果を Excel ファイルに同期する機能を追加されるそうです。 

あとから Excel へとエクスポートするのではなく、あらかじめ用意した Excel ファイルに自動的に回答が同期されていくため、Excel 本来が持つ豊富な機能を使ってデータを分析できるようになります。20240207_143336

新機能のエクスペリエンス

  • フォーム/クイズのページ上で自分の OneDrive 内に Excel ワークブックを作成できる
  • フォームへの回答はこのワークブックに自動的に同期される
  • ワークブックを Excel for the web で開いている間は新しい回答も自動的に同期される
  • Excelの共同編集者も Excel for the web 上で同期された回答を受け取れる

注意点

  • ライブデータをトリガーできるのは Excel for the web 上に限定される。データをデスクトップアプリで分析したい場合でも自動的に最新情報を受け取りたいのなら Excel for the web でファイルを開いておく必要がある
  • フォームはフォーム、Excel は Excel で別々に権限は管理することになる。要するにFormと同期するようにしたExcelファイルの編集者がその フォームの作成者になるわけではないということ

この新機能では新しいデータ同期のソリューションを導入しており、より信頼性が高く高速なパフォーマンスがある。まずは個人向けのフォームとクイズに対してこの新しいソリューションがロールアウトされていくことになります。

既存のグループフォームと Excel 用フォームも引き続き使えますが利用しているテクノロジーは古く、最終的にはすべてのフォームの種類が新しいソリューションへと徐々に移行する予定になっているそうです。

ロールアウト

  • 標準リリース (プレビュー) … 2024年1月下旬~2024年3月上旬

プレビューステージの間は、フィードバックに基づいて機能を改善し、リリース後3~6か月以内にプレビューのラベルを削除する予定。

2024年1月12日 (金)

Microsoft Teams に Viva Connections アプリを追加している場合、Viva Connections アプリ上でのキーワード検索は上下に分かれるようになっています。

上の「Viva Connectins で"<検索キーワード>" を検索」を選ぶと SharePoint 側を対象にした幅広い検索が行えます。一方、下の「Microsoft Teams で残りの部分で "<検索キーワード>" を検索します」を選ぶと Teams 内の会話検索ができます。

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実際の検索画面は次の通りです。Viva Connections 検索では SharePoint 内検索と同じ画面が表示されています。

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一方の Teams 内検索では会話がヒットしています。

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画面の下部までスクロールするとTeams 内で共有されたファイルも対象になっていることがわかります。従来通りですね。20240112_173937_2

実際の操作ビデオ↓

なお、この機能はクラシックな Teams アプリでのみ有効であり、新しい Teams ではまだ利用できません。新しい Teams にも数か月後には投入されるようです。

Microsoft 365 では様々なアクティビティ(ファイルを誰が開いたかなど)は監査ログがとれるようになっています。Microsoft Purview コンプライアンスポータルサイトから監査ログを検索できるようになっているのですが、このポータルにアクセスできるのは組織内の限られた管理者のみです。

※※※余談🍵※※※
そういえば、オンプレミス時代の SharePoint ではサイトコレクションの管理者がサイトコレクション単位での監査ログを有効化して自分たちで確認できていたのですが、クラウド上では機能は廃止されました。監査ログは Microsoft 365 全体で一元管理されるようになったわけです。

※※※※※※※※※

対象は SharePoint, Teams, Power Platform, Exchange, Viva Engage など Microsoft 365 で利用できるサービスが網羅的にサポートされています。取得できるアクティビティ一覧は次のリンク先で確認できます。

監査ログ アクティビティ | Microsoft Learn

この監査ログには「標準」と「プレミアム」の2種類があり、どれが利用できるかは保持するサブスクリプションによって異なります。サブスクリプション要件については下記の資料で確認できます。

https://aka.ms/M365EnterprisePlans

さて、この監査ログですが、標準監査ログの方が 2023年10月17日より前と後では保持される期限が変わりました。もともとは90日間保持することになっていましたが、2023年10月17日以降では180日間保持するように拡大されました。ですから、現在180日間保持されるようになっています。

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取得できるアクティビティもプレミアム監査でしか取得できなかった項目が追加され、取得できるイベントには差がなくなっています。

国家レベルのサイバー攻撃が以前にも増して頻発しており、より手口も巧妙になってきていることを受けクラウドのプラットフォームのセキュアバイデフォルト(Secure-by-default)のベースラインを引き上げるための追加措置を講じることにしたようです。顧客および米国のCISA (Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)との調整によるものだそう。

[参考]

2023年11月16日 (木)

2023年11月15日付(米国) で Microsoft Loop が GA になったとアナウンスされました! 詳しくは下記のリンク先を参照してください。色々な機能のデモを YouTube でも見られるようになっています。

Microsoft Loop: built for the new way of work, generally available to Microsoft 365 work accounts - Microsoft Community Hub

これによりパブリックプレビューは終わり、各組織はこれから本格運用を開始することになります。すでに Loop にアクセスするとロゴから「プレビュー」の文言が表示されなくなっていることがわかります。

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Microsoft Loop アプリは Microsoft 365 プランの一部として利用できるようになります。利用可能なプランは次の通りです。

  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsfot 365 Business Premium
  • Microsoft 365 E3
  • Microsfot 365 E5

上記のいずれかのプランを持っていれば Loop アプリ内で次のことができるようになります。

  • 新たな Loop ワークスペースの作成
  • Loopワークスペースへのメンバーの追加
  • Loopワークスペースからのメンバーの削除

Microsoft 365 E3 と Microsoft 365 E5を持っているユーザーに対して、こうした機能を利用できるように「追加機能のライセンス」をユーザーごとに追加しておく必要があります。「追加機能のライセンス」とは、あとから E3 や E5 で利用できるようになった追加機能ごとのライセンスであり、もともとは既定でこうした機能群が含まれていなかったので、ユーザー単位でライセンスを付与する必要があるというものです。追加料金は当然かかりません。このライセンスにはLoop 以外に、Clipchamp や アバター for Teams などがあります。

[参考] Microsoft 365 E3追加機能ライセンスについて | Microsoft Learn

パブリック プレビューの猶予期間

すでにパブリックプレビューを利用してきたユーザーは、2023年中は猶予期間としてすべての機能をそのまま利用できます。ただし、2024年の初めに猶予期間が終わると保持しているMicrosoft 365 のプランに応じて利用できる機能が決まることになります。既存のページやワークスペースは使えるし、コンポーネントも閲覧できるものの、上記の通り Loop の新規ワークスペースの作成やメンバーの追加/削除ができなくなります。

ストレージ容量

これまでパブリックプレビュー間は使用容量はカウントされてこなかったのですが、正式リリースに伴い Loop ワークスペースはSharePoint のストレージ容量としてカウントされるようになります。ストレージについては過去に公開している下記の記事が参考になると思います。

SharePoint Technical Notes : Microsoft Loop アプリでも利用される Microsoft Syntex リポジトリサービスとは? (lekumo.biz)

パブリックプレビューではワークスペースの容量が最大5GB までだったのが、1TBまで拡大されるとのこと。

ちなみに、Loop コンポーネントと Loop アプリでそれぞれどこにコンテンツが格納されるのかという図が下記の通り公開されています。上記の話はあくまでも Syntex Repository Services に格納される Loop アプリの話。

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ここまでは公式資料にも書かれているのですが、実際にどのワークスペースがどのくらい容量を使っているのか確認したり、容量制限したりする機能についてはこれから色々と登場してくることになるようです。

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上記を見る限り、来年の2024年にはPowerShellを使って Loop コンテナの一覧から容量を確認できるようになるようです。また、SharePoint 管理センターに Loop ワークスペース用の管理センター内で機能の管理ができるようになるようです。ワークスペースの削除、復元なども含まれるようです。また、秘密度ラベルも適用できるようになる。他にもコンプライアンス対応も充実しそうです。

[参考] 

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