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2024年5月 8日 (水)

Sharepoint

2024年5月現在、SharePoint ブランドセンターパブリックプレビューがロールアウトされてきています

SharePoit ブランドセンターは、組織全体で SharePoint サイト上で利用する色、フォント、画像、その他のWeb資産を一元管理するサイトです。

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現在、サイトの見栄えを変更したい場合、既定のテーマから選択するか独自のテーマを作成するかくらいしかありません。独自のフォントを利用させるといったことができませんし、独自のテーマの作成もPowerShell等を使う必要があり、微調整がこまごま必要だったりと作業効率が良いとはお世辞にも言えません。しかし、ブランドセンターは Webサイトから直感的に展開できるようになります。

現時点で独自に展開できるのはカスタム フォントのみです。今後、機能が拡張される予定です。

SharePoint ブランドセンターを有効にすると、SharePoint と Viva Connections でカスタム フォントが利用できるようになります。

ブランドセンターは組織のアセット ライブラリー(Organization Asset Library: OAL)を利用してバックグラウンドで資産の保管と管理を行います。

現在、SharePoint ブランドセンターではテナント内で1つのサイトしかもてません。このサイトはグローバル管理者が管理します。

準備

ブランドセンターアプリはパブリックCDNを利用するため、これを有効化しておく必要があります。また組織のアセット ライブラリの設定も必要です。

組織のアセットライブラリが事前設定されていない場合は、SharePoint ブランド センターを有効化するときにこれらを一括して設定できます。

必要な手順

必要な手順は現在のテナント構成で異なります。次の3つのシナリオがあります。

  1. SharePoint 組織のアセット機能を利用していない
  2. プライベートCDNを使っていて、SharePoint 組織のアセット機能を使っている
  3. パブリックCDNを使っていて、SharePoint 組織のアセット機能を使っている

シナリオ別の手順の詳細は次のリンク先を参照してください。

SharePoint ブランド センター - SharePoint in Microsoft 365 | Microsoft Learn

ブランドセンター

ブランドセンターが利用できるようになると、ブランドセンターサイトの歯車アイコンをクリックすると「ブランドセンター(プレビュー)」メニューにアクセスできるようになります。

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ここからブランドセンター (アプリ) にアクセスできるわけです。

※このアプリは、ブランド センターのURLの末尾に "/_layouts/15/BrandCenter.aspx" を指定したページが実体です。

ここにはフォントを格納するための特殊なライブラリが用意されており、ここに独自に利用したいフォントをアップロードします。なお、現時点ではアップロードしたフォントは削除ができません。その代わりプロパティで非表示に設定できます。

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フォントは Web-safe フォントを入手するようにしましょう。

ブランドセンターアプリのトップページから「フォントの追加」をクリックします。ここにブランドフォントをアップロードします。たいていは zip ファイルとして提供されているため、これを解凍してここにアップロードします。サポートされているファイルの種類は次の通りです。 

フォントの種類 拡張子
True Type フォント .ttf
Open Type フォント .otf
Web Open Format フォント .woff
Web Open Format フォント .woff2

 アップロードできるフォントファイルのサイズの上限は10MBです。

 Microsoft が既定で用意しているもの以外は、各組織でフォントのライセンス管理をする必要があります。インターネット上には一部のフォントは商用販売されていますし、シェアウェアや無償利用できるものもあります。下記の Microsoft が提供するフォントライブラリでは、 Microsoft 以外でフォントを提供するユーザーや組織へのリンクが用意されています。ここからフォントを見つけることも可能です。

Font library - Typography | Microsoft Learn

SharePoint ブランドセンターが有効になると各サイトでは「外観」設定に「フォント(プレビュー)」が利用できるようになります。したがって各サイトでフォントを変更できます。独自のブランドフォントを用意しなくても Microsoft が既定で用意している複数のフォントから任意のものを選択することもできます。

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既定で用意されているフォントはフォントパッケージというもので配布されており、次の通りとなっています。

  • Microsoft default: Segoe UI
  • Amasis Pro
  • Aptos-Aptos Serif
  • Georgia Pro Condensed-Verdana Pro Condensed
  • Office: Aptos Display-Aptos
  • Sitka Heading-Sitka Text
  • Verdana Pro-Georgia Pro
  • Walbaum-Trade Gothic Next

SharePoint でサポートされるカスタム フォント コンポーネント

現時点では次の箇所でカスタム フォントが利用できます。

  • サイト ヘッダー - サイト タイトル
  • ハブ ヘッダー – ハブ タイトル
  • ナビゲーション (ハブとサイト) – リンクとラベル
  • ニュース Web パーツ
  • ページ タイトル領域
  • クイック リンク Web パーツ
  • ボタンViva Connectionsのダッシュボード
  • 画像 Web パーツ
  • サイト ヘッダー - 完了
  • セクション見出し
  • ヒーロー Web パーツ
  • サイト Web パーツ
  • 連絡先 Web パーツ
  • コール トゥ アクション Web パーツ
  • テキスト Web パーツ (RTE)
  • すべての Web パーツ タイトル (Microsoft から)

Viva Connections でサポートされるカスタム フォント コンポーネント

  • ウェルカム/グリーティング テキスト
  • セクション見出し
  • ダッシュボード カードレベル 1
  • リソース

フォントパッケージの作成

さて、独自のフォントをサイトで利用できるようにしましょう。このために作成するのがフォントパッケージです。

ブランド センター フォント パッケージ - SharePoint in Microsoft 365 | Microsoft Learn

作成方法の基本は次の通りです。

1. すでにアップロードしているフォントから表示フォントとコンテンツフォントとして利用するものを選択する

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2. フォントを見出しやタイトルなどに割り当てていく。

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3. サイドにパッケージに名前をつけ、ユーザーに表示するかどうかを指定して「保存」をクリックする。

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4. パッケージは複数作成できます。あとから編集も可能です。ただし、現時点ではパッケージの削除はできません。不要な場合は非表示にします。

20240508_213947SharePoint サイトへの適用

フォント パッケージが作成できから、あとは各SharePoint サイトの外観設定からブランド フォントを指定します。

Viva Connections アプリへの適用

Micorosft Teams の Viva Connections への適用手順は次のとおりです。適用すると SharePoint ホームサイトも同じフォントが適用されます。

参考情報

2024年5月 1日 (水)

Microsoft 365 コンプライアンス コネクターを利用することで、SharePoint サイト上の任意のファイルに保持ラベルを任意のタイミングで適用できます。

ちなみに、Microsoft 365 コンプライアンス コネクターは💎プレミアムコネクターです。

利用するのは「品目に保持ラベルを適用します」アクションです。

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保持ラベルについて

各ラベルは次のいずれかになっています。

  • 無期限または一定期間保持する。保持期限終了後の振る舞いはラベルごとに決定する (自動削除したり、Power Automate のフローを呼び出して後続の処理を続けたりできる)
  • 保持せずに特定の期間後にアクションを適用する (自動削除するなど)
  • ラベル付けのみ (分類の目的であり何もしない)

保持ラベルはライブラリの既定値として指定することもできます。なお、フローではいずれの保持ラベルも適用できます。

シナリオ例

フローを利用した保持ラベルの適用では、例えばファイルのプロパティに Status という列があり、この値が Open から Close に変更されたら特定の保持ラベルを適用して、保持を始めるといった処理が可能です。

フローの作成

トリガーには「ファイルが作成または変更されたとき (プロパティのみ)」を指定します。

次のアクションとして「アイテムやファイルの変更を取得する(プロパティ)のみ」のアクションを配置します。あとは条件分岐を用意して、True の場合に Microsoft 365 コンプライアンス コネクターの「品目に保持ラベルを適用します」を追加します。

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「アイテムやファイルの変更を取得する(プロパティ)のみ」では、IDはトリガーで取得したアイテム ID を指定します。以降期限はそれぞれ ウィンドウ開始のトークンのトリガーとウィンドウ終了のトークンのトリガーを指定します。

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条件では、AND を使います。1つ目の条件では「アイテムやファイルの変更を取得する (プロパティのみ)」アクションの結果の「列が変更されています。 Status」が、is equal to 「true」となるように指定します。もう一つの条件では「ファイルが作成または変更されたとき(プロパティのみ)」トリガーの「Status Value」が is equal to 「Close」になるように指定しします。

品目に保持ラベルを適用します」では、サイトのアドレスを指定します。ただし、URLの末尾に “/” を入れないように注意してください。フローが実行時にエラーになります(将来的には修正されるかもしれませんが)。

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Copilot for Microsoft 365 の活用を支援するために “制限された SharePoint 検索” が導入されます。

※ 2024年4月17日現在、この機能はパブリックプレビューとなっています。ロールアウトは2024年4月から開始されています。

Introducing Restricted SharePoint Search to help you get started with Copilot for Microsoft 365 - Microsoft Community Hub

制限された SharePoint 検索とは?

制限された SharePoint 検索は組織全体検索を無効化して、管理者が指定した特定のサイトおよび Microsoft Copilot のみを検索で利用できるようにするための設定です。これによりサイトの権限の見直しと監査を行う猶予を持てます。

Copilot for Microsoft 365 は Microsoft 365 内のコンテンツをもとにユーザーがプロンプトで対話する際に関連するコンテンツを生成したりします。秘密度ラベルを適用するなどの情報漏洩に対する対応が十分でない場合は、Copilot が利用するコンテンツの範囲を制限したいわけです。 Copilot による情報サーチは Microsoft 365 の検索機能を利用するためこれとともに制限するしかない。

この制限された機能を有効にするとCopilot のユーザーだけでなく Copilot を使っていないユーザーにも影響するようになります。

Microsoft 365 ホームページや SharePoint スタートページ、SharePoint ホームサイトから検索すると既定で SharePoint の検索は組織全体検索となりますが、この時の検索範囲が制限されるということです。

この機能は既定ではオフです。PowerShellを使ってオンにする必要があります。検索を許可するサイトは最大で100サイトまでとなっています。

使いどころ

ちなみに、この設定は最初からサイト間の横断的な検索の範囲を限定しようという発想です。いったん狭めてから徐々に広げていくという戦略です。

ですが、すでに検索できていたものが検索できなくなる可能性がありあるため利便性が損なわれる可能性があります。この場合は、全体的な検索は有効にしたまま、特定のサイトのみを検索対象から外すということをしたいこともあると思います。特定のサイトのみを検索対象から外す設定は昔からあり、該当するサイトの管理者またはサイトの所有者はサイトの設定ページから「検索とオフラインの使用制限」設定で "このサイトを検索結果に表示する" オプションを "いいえ" にするだけです。

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SharePoint サイトの共有リンクを生成するときに、既定では「<組織>のユーザー」に対して “編集可能” となっています。アクセス許可のオプションは社内向けの場合は編集可能以外に、表示可能、ダウンロード不可なども選択できます。20240424_114936

共有リンクの作成ができるのは、既定ではサイト所有者とサイトのメンバーおよび編集アクセス権限を持つユーザーです。つまり、既定ではサイトの管理者(サイトコレクションの管理者およびサイトの所有者)がサイト全体で設定しているアクセス権限設定を超えて、ユーザーが自分の判断でコンテンツの共有範囲を決めることができるということです。

ちなみに、昔の SharePoint はアクセス権限管理といえばサイト管理者が行うものであり、一般ユーザーはできることがかなり制限されていました。しかし、時代の流れとともに一般ユーザーにより多くの権限を与える設定が既定値となってきました。考えてみれば日本だとできるだけ粗相がないように制限をかけがちですが、何かするでもいちいち管理者に依頼しなくてならないわけです。こうした状況が続けば現場の生産性は下がります。世界的に見れば高い生産性を求める現場の声が反映されていったといえそうです。

※補足※ ******************************************
SharePoint Server 2007のころは一般ユーザーの権限は「投稿」でしたが、SharePoint Server 2010から「編集」アクセス許可が追加されました。「投稿」権限ではリストやライブラリの作成はできなかったのですが、「編集」アクセス許可からリストやライブラリをユーザーが自由に作成できるようになりました。

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とはいっても、こうした「サイト管理者以外のユーザー判断」による権限付与を禁止したいというケースもサイトによってはあるでしょう。サイト管理者以外は、既存のアクセス権限に従った共有リンクしか基本的には生成できないようにするためにはサイトの共有オプションを変更する必要があります。

サイトの所有者またはサイトの管理者は「サイトのアクセス許可」設定で "メンバーがアクセスする方法" を変更できるようになっています。

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共有アクセス許可のオプションは次の通りです。

既定値 項目名
サイトの所有者とメンバーは、ファイル、フォルダー、およびサイトを共有できます。編集権限を持つユーザーはファイルやフォルダーを共有できます。
サイトの所有者とメンバー、および編集権限を持つユーザーはファイルとフォルダーを共有できますが、サイトを共有できるのはサイト所有者だけです。
  ファイル、フォルダー、およびサイトを共有を共有できるのはサイトの所有者だけです。

この既定値を「ファイル、フォルダー、およびサイトを共有を共有できるのはサイトの所有者だけです。」に変更することで、管理者以外は「<組織>のユーザー」に対する共有リンクを生成できなくなります。また操作としては「表示可能」以外は指定できません。

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具体的な手順と結果についてはビデオにまとめているので下記も参考にしてみてください。


YouTube: SharePoint サイトのメンバーに対して共有リンクのオプションを制御する

このように共有リンクの作成をどのように制御するかについては、「アクセス許可設定」の「メンバーが共有する方法を変更」に大きく依存しています。ユーザーが自分の裁量で共有した方が業務効率が向上する可能性があるため、むやみに既定値をかえる必要はありませんが、仕組みを理解して、適切な運用をこころがけたいところです。

2024年4月30日 (火)

Viva_amplify_2

Microsoft Viva Amplify (アンプリファイ)は、組織内での周知するために Outlook, SharePoint, Teams に対して1か所から一括して配信するための仕組みです。

たとえば、Teams を主体で使っていてなかなか SharePoint サイトのニュース機能が浸透しないという組織やメールでの周知が根強くやはり SharePoint のニュースを見ることがないとった組織も少なくありません。ですが、お知らせは SharePointのニュース機能を使った方が後から検索しやすいというメリットがあります。メールや Teams では他の会話に紛れていってしまいがちです。情報ソースの主を SharePoint におき、ここから同じ内容を一斉にメールと Teams のチームに配信することができるのが Viva Amplifyです。

一般提供開始

この機能は 2023年10月10日に一般提供が開始されました。ただし、提供開始からすぐは配信には英語だけしかサポートされていなかったのですが、Microsoft Learn を見ると 2023年11月28日には日本語のサポートが開始されたようです。

そもそも Amplify (アンプリファイ)とは?

“Amplify” は英語であり、日本語訳すれば増幅する、拡大するの意味があります。ちなみに、楽器用の “アンプ” は同じ語源です。これは増幅器の一種であり、増幅器は Amplifier と書きます。

このことから、Viva Amplify は Microsoft 365 内での情報発信を増幅するというニュアンスがあると思われます。Microsoft 365 ではコミュニケーションツールとして Teams, SharePoint, Outlook があるが、Viva Amplify では、それぞれに情報発信するのではなく一か所からすべてのチャネルに一斉配信することで “増幅” させるということになるのでしょう。

Viva Amplify の機能を把握する

Viva Amplify がどういったものなのかについて、ビデオで解説しています。30分ほどあるので長いですが、これを見れば一通りの機能は理解できるはずです。


YouTube: Microsoft Viva Amplify を使って一か所からメール、SharePoint、Teamsに一括で情報を周知しよう!

Viva Amplify に必要なライセンス

Viva Amplifyは次のライセンスに含まれています。

  • Microsoft Viva 従業員コミュニケーションとコミュニティ
  • Microsoft Viva スイート

従業員エクスペリエンス プラットフォームのプランと価格 | Microsoft Viva

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配信先ごとの指定

配信先のチャネルごとに配信先を指定できますが、最大数の制限があるので注意しましょう。

  • Outlook … 最大200個のメールアドレス (個人、配布リスト、グループを含む)
  • SharePoint … 最大20サイト
  • Teams … 最大5つのチャネル 

Viva_amplify

Viva Amplify の重要性

組織で何かしら情報を周知するということは、単にどこかに掲示して終わりではありません。「伝達」が大切なのは言うまでもないことです。つまり必要な範囲に十分に伝達されることであり、それによって最終的には問い合わせが減るとか、何かしらのアクションにつなげたいわけです。 そうなると、公開した情報がどの程度閲覧されたのか、滞在時間は? どの時間帯に閲覧されているのか、それに対してどんな感情を持ったのかなどを加味して傾向を分析しながらよいりよい情報発信をしていくことが大切になってきます。※SharePoint ではページごとにこうした情報を得るための利用状況分析レポートが提供されています。

Viva Amplify では配信先に対するメトリックをレポート表示できます。どの配信チャネル(メール、SharePoint, Teams) でどの程度のユーザーに閲覧されたのかが確認できますし、リアクションを取得することで感情分析などもできます。そういう意味では Microsoft Viva Amplify の方向性というのは合理的であるといえるでしょう。

かつてメールによる周知では「開封確認メッセージ」などを送ることもありましたが、果たしてきちんと内容を読んだのかはわかりません。情報の周知を効果的に行う方法というのは、Microsoft に限らず常に追求され続けていて変化しつづけています。そのトレンドを追いかけて自分たちにとっての最適解も変化させていくことは重要です。Viva Amplify もそうした最適解の一つとなりえます。

文献

Viva Amplify を使うための事前設定などの詳細は下記のリンク先を参照してください。