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2024年7月11日 (木)

お陰様で今年も Microsoft MVP を再受賞することができました。

今回はカテゴリが新たに改変され、Microsoft 365 と SharePoint の2つのカテゴリでの再受賞となりました。SharePoint での再受賞は久しぶりです。

また、念願かなって大台の20年連続受賞となりました!

20年連続は一つの目標ではあったので、今年は受賞できるかどうか本当にドキドキでしたが、無事に受賞できてよかったです。

さて、これでここまでの MVP受賞歴は以下の通りです。

  • Microsoft MVP for Microsoft 365, SharePoint (July 2024-) 👈 New!
  • Microsoft MVP for M365 Apps & Services (July 2022 - June 2024)
  • Microsoft MVP for Office Apps & Services (July 2018 - June 2022)
  • Microsoft MVP for Office Servers and Services (Oct 2015 - June 2018)
  • Microsoft MVP for SharePoint Server (Oct 2011 - Sep 2015)
  • Microsoft MVP for SharePoint Services (Oct 2004 - Sep 2010)

1つのプロダクトを20年以上追い続けられるというのは幸運なことです。しかも SharePoint の場合は、Microsoft 365の各種サービスと連携する基盤ともなるため、関連情報も一通り追いかけていくことで自分の知見も広がり続けるというのは魅力の一つかなと思います。もともとは Windows Server 畑で来ていましたが、SharePoint のおかげで知識の幅は本当に広がったと思います。

ということで、引き続き SharePoint を中心に役立つ情報提供を続けていきたいと思っています。今期はやはり Microsoft Copilot in SharePoint & OneDrive が注目ですが、SharePoint Premium もぜひ広めたいです。特に誰もがかかわるドキュメント管理をより効率的に行えるよう支援したいなぁと思っています。

今期も引き続きよろしくお願いいたします。

Ai Hirano | Most Valuable Professionals (microsoft.com)

Mvp_award_2024

2024年7月 6日 (土)

Web

以前の記事でもお伝えした通り、SharePoint ページ上のタイトル領域が任意になります。

SharePoint Technical Notes : タイトル領域がリニューアルへ(必須ではなくなる)! 新しいバナーWebパーツの登場 (lekumo.biz)

この機能が私の利用している対象リリーステナントにロールアウトされてきたため、改めて記事としてまとめます。

新機能

新機能の概要は次の通りです。

  • ユーザーはページ上のタイトル領域を削除できるようになり必ずしもタイトル領域を持たせる必要なくなる。
  • タイトル領域は新たなレイアウトとともにバナー Webパーツとしてリブランドされる。ユーザーはページの任意の列(全幅幅のセクションを含む)に複数のバナーを追加できる

ページのタイトル

タイトル領域が必須ではなくなったとはいえ、タイトルは検索などの目的で必要です。そのため新たにタイトル指定するコマンドメニューが左端に追加されました。タイトルは既定では空であり、これを指定せずにページの保存はできません。

ここでは、バージョン履歴も確認できます。ただ、バージョン履歴は従来通り「ページの詳細」からたどることも可能です。

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バナーWebパーツ

さてタイトル領域はバナーWebパーツに変更されました。タイトル領域を選択してコマンドバーから鉛筆アイコンをクリックすると、Banner という Webパーツのプロパティウィンドウが表示されます。

新しいレイアウトが次の通り2つ追加されているのがわかります。レイアウトオプション以外は基本的に以前のタイトル領域のプロパティのままです。

  • 作成者
  • フェード

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作成者

これを選ぶとタイトル、ページ作成者の情報と顔写真のみが表示されます。背景画像はありません。また顔写真はティアドロップ型になります。これ以外の形には変更できません。

フェード

テーマカラーが透過表示されます。背景画像は利用できますが、色の変更や透明度の調整などはできません。

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バナーWebパーツは既定では元のタイトル領域があった場所に配置されています。この部分は編集可能なセクションとなっており、チームサイトであっても全幅幅のセクションです。削除や移動が可能です。ただし、削除するとチームサイトでは全幅幅のセクションを新規に追加できないので注意してください。全幅幅のセクションを追加できるのはコミュニケーションサイトだけです。

全幅幅のセクションがなくても、バナーWebパーツは任意のセクションに複数追加できます。使い方に特に決まりはありません。ただ、使い道を考えてみるとWebパーツにはタイトルや背景画像、作成者などのプロパティがあるため、例えば、同じページ内で複数セクションを別のメンバーと分担して編集するときに、それぞれの記事を誰が書いたかわかるように見出しとして利用するなどできそうです。

なお、ページの編集は2024年7月6日現在、複数ユーザーによる同時編集はできませんが、現在対象リリーステナントから同時編集機能のロールアウトは開始されているので、もう時期、利用できるようになります。

ページのサムネイル

これまでページのサムネイルはタイトル領域の画像を既定では利用していましたが、これが必須ではなくなったわけです。さて、どのような挙動になるのか?

試すとバナーWebパーツがあり背景画像があればそれが採用されますが、それ以外はページに最初に追加された画像がサムネイルとして採用されるようです。バナーWebパーツを削除し、画像Webパーツを配置してそこに画像を追加すれば、それがサムネイルに採用されるということです。ただし、後から新規にバナーWebパーツに画像を配置するとその画像がページのサムネイルに差し替えられていました。

ページを発行する際には、念のため「ページの詳細」ウィンドウからサムネイルを確認するようにした方がよさそうです。

2024年6月14日 (金)

SharePoint テキスト Webパーツがアップデートされます。

アップデートされる内容

  • フォントサイズは手入力指定もできるようになり、8-250まで指定できる。
  • 箇条書きは「ディスク」「円」「正方形」の3つを指定できる
  • 段落番号はアルファベット、ローマ字が追加された
  • 段落番号では任意の数から開始できるようになった

📅ロールアウト

- 対象リリース: 2024年5月中旬~6月下旬
- GA: 2024年6月下旬~7月下旬

💻操作イメージ

操作イメージは Xに投稿したビデオを置いておきます。

GitHub に PnP Modern Editor Webパーツが以前から公開されている。これは #SharePoint のクラシックサイトにあった「スクリプト エディタ Webパーツ」をモダンサイト用にコミュニティ有志が作成したもの。SharePoint Framework で作成されている。

sp-dev-fx-webparts/samples/react-script-editor/README.md at main · pnp/sp-dev-fx-webparts · GitHub

このソリューションの立ち位置についてはちょっと思うところがあるので、これまでのいきさつを含めて書いておこうと思う。

スクリプトエディタ Web パーツが登場する前は、テキストエディタ Webパーツがあり、文字通りテキスト表示に使うだけでなく、カスタムCSSやJSファイルのリンクを置いて利用したりして SharePoint サイトのカスタマイズによく用いた。その後、より効率よくスクリプトを直接書ける Webパーツとしてスクリプト エディタWebパーツが投入された。このようにして SharePoint サイトは CSS や JavaScript でこまごまカスタマイズしていく流れがあった。ただ、エンドユーザー向けではないので開発者または少し開発経験がある人があれこれカスタマイズしていった。ユーザーからの要望を比較的気軽にかなえ易かったのだが、実際にはよく吟味せず「こんなカスタマイズにあまり意味があるとは思えない」というようなものも多く含まれていたのが現状である。さて、ここには弊害が生じた。スクリプトがあちこちに埋め込まれてしまい、だれもが把握しきれない、いわゆる「野良スクリプト」が大量に生まれたのである。管理下にないスクリプトなどがたくさんある状況は望ましくない。また、開発者の手を離れたあと、エンドユーザーがメンテナンスするには難易度が高すぎるという問題もある。

モダンサイトでは、こうした背景もありユーザーが勝手にあちこちにスクリプトなどを埋め込んで利用することのないようにサイト管理者の管理下に置いてこうしたカスタマイズを管理する方向に変わった。そのためスクリプトなどをサイトに追加したいのなら SharePoint Framework という手続きに従ってサイト管理者の管理下で許可されたもののみ利用できるようになった。ユーザー側からするとモダンサイトになると利用できる Webパーツの種類も増えたし、機能も豊富になった。ユーザーは JavaScript など使わずとも、ポータルサイトを見栄え良く作りやすくなった。もちろん、追加機能が欲しい場合はある。しかし、そこは今や Power Platform で補完できるようになった。こちらも基本的にはユーザーレベルでメンテナンスができるものである。 こんな背景があるので、単純に「以前と同じようにスクリプト エディタ Webパーツ」が使えるよと簡単には紹介しにくいと感じている(実際、紹介はしてこなかった)。いろいろな教訓を得て、ここに至っていて、できるだけカスタマイズはせずにどのユーザーでも自分の手でメンテナンスや設定変更ができる「標準機能」を使うほうがハッピーではないかと思うからだ。 無論、開発エンジニアチームなどで自由にスクリプトなど書ける人が多くいるチームのサイトならこうした機能はうまく使えば便利に違いないので、一概には否定はしないが。

2024年6月 6日 (木)

Microsoft 365 のサブスクリプションには Visio on the web が付属しています (商用テナント、教育機関テナントのいずれもOKですが、細かいライセンスの話は各自で確認してください)。

Visio はフローチャートや組織図、ネットワーク図などを書くのに便利なツールです。

Visio には Plan 1 や Plan 2 という有償プランもあり、 Microsoft 365 に付属するプランと比較するとより多くの機能が利用できるようになっています。ですが、無償の範囲でもかなり使えます。例えば、図の作成、表示、印刷や共有ができます。

🔗Visio のオプションを比較する

Excel との連携

この Visio ですが、Excel のデータと連携できるアドオンとして 「Visio Data Visualizer」が提供されています。これを使うとExcel のデータをそのまま自動的に図に書き起こせます。これも無料で利用できます。

アドインの追加

アドインの追加手順はいたってシンプルです。 SharePoint サイトや OneDrive に空の Excel ファイルを作成て開きます。[ホーム]>[アドイン]の順にアクセスし、"Data Visualizer" でアドインを検索してみてください。これを追加するだけです。

🔗 Data Visualizer アドインは、職場と学校のアカウントMicrosoft 365向けに設計されています - Microsoft サポート

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実際に組織図とフローチャートをさっと作成してみています。ビデオを確認してみてください。

[組織図作成]

[フローチャート作成]

基本的な使い方は次のサポート文書に詳しく記載されています。

🔗Visio Data Visualizer アドインを使用して Excel で図をCreateする

📌Visio デスクトップアプリが必要なら Plan 2 を購入する必要がある

ちなみに、Excel ワークブック⇒Visio へは同期されますが、逆に Visio から Excel ワークブックに同期するには Visio のデスクトップ版が必要で、それには Visio Plan 2 を購入する必要があります。つまり、ローカルに置いている Visio ファイルをデスクトップ版のVisio で編集したいということであればやはり Plan 2 が必要です。