カテゴリ「SharePoint 2013」の117件の投稿 Feed

2014年11月18日 (火)

オンプレミスでのワークフローに関するトラブルシューティング情報です。

問題の再現方法

SharePoint Designer 2013 を使って、SharePoint 2013 ベースのワークフローを作成する際に、[タスク プロセス を開始するアクション] をワークフローのステップ内に組み込みます。発行を行おうとすると次のようなエラーが発生します。

2014-11-13-WorkflowError

[メッセージ内容]

 Microsoft.Workflow.Client.ActivityValidationException: 次のエラーが原因でワークフロー XAML の検証に失敗しました:
Cannot set unknown member 'CompositeTask.PreserveIncompleteTasks'. サーバーから受信した HTTP ヘッダー - ActivityId: 6aad598b-bfe6-4315-83b0-5997cd5eb45b。NodeId: SP2013-A。Scope: /SharePoint/default/f8c23954-d30f-4cce-bf4f-7cd18cac3dfb/224fee94-daee-44cb-9c6c-68ba94e31f30。 クライアントの ActivityId: '2a91cb9c-93db-90cf-90b6-386f0782a06

対処方法

上記のようなメッセージが出る場合は、Windows PowerShell を使って Workflow サービスを再登録します。


Register-SPWorkflowService -SPSite 'サイト コレクションのURL' -WorkflowHostUri 'ワークフローホストのURI' -AllowOAuthHttp -Force

検証環境では SharePoint と Workflow サービスが同居しているので、たとえば、次のように記述します。


Register-SPWorkflowService -SPSite 'https://sp2013.contoso.com/' -WorkflowHostUri 'https://sp2013.contoso.com:12290' -AllowOAuthHttp -Force

Register-SPWorkflowServiceの詳細は次の記事を参照してください

 

 

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2014年11月17日 (月)

オンプレミスでのトラブルシューティング情報です。

PowerPivot Service Application を構成すると PowerPivot の管理者ダッシュボードが利用できるようになります。しかし、下図のようにエラーが表示されることがあります。

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これは PowerPivot Services Application のアプリケーション プール アカウントが サーバー全体管理サイトの データベースに対して適切な権限が付与されていないためです。

解決方法

  1. SQL Server Management Studio を起動し、SharePointで使用している SQL Serverにアクセスします。
  2. SharePoint_AdminContent_<GUID> データベースを展開し、[セキュリティ]>[ユーザー]の順にアクセスします。PowerPivot Service Application で使用しているアプリケーション プールアカウントのプロパティを開きます。※私の環境では spservice というアカウントを使用しています。
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  3. メンバーシップページで、SPDataAccess データベース ロールを選択し、[OK]をクリックします。
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以上で手順は終わりです。再び管理ダッシュボードにアクセスすると正常に表示されるようになります。

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2014年11月14日 (金)

November 2014 CU (累積更新プログラム) が 2014/11/11 に公開されました (Hotfix であるため、どうしても急ぎ当該する問題を解決したい場合にのみ、十分に検証をしたうえで運用環境に適用するようにします)。

今回はサーバーパッケージ (uber) です。→関連記事

SharePoint Server に関しては次の Knowledge Base に詳細が記載されています。

修正される問題はいくつもありますが、個人的にはSharePoint Server 2013 に関しては気になる修正点は、次の検索とワークフロー関係でしょうか (出典 : Hotfix KB2899570 for SharePoint Server 2013 November 11, 2014 (Coreserver-x-none.msp; Coreservermui-.msp)。※とはいえ、まだ検証はしていません。

  • August 2014, Septempber 2014, October 2014 の各CU をインストール後, SharePoint サイト内で検索する際に OpenSearch を使った検索先が利用できなくなる。
  • SharePoint 2013 リストに対してワークフローを構成していて、承認者用のリストに自身のアカウントを追加する。ワークフローを開始するとタスクが生成される。承認者の一人がこのタスクに関するメールを受け取り、[タスクを開く] ボタンからタスクを開こうとすると、エラーメッセージが表示される。

上記に合わせ下記のページの内容もUpdateしています。

http://shanqiai.weblogs.jp/sharepoint_technical_note/sharepoint-server-2013-build-number.html

以上、ご参考まで。

 

 

 

2014年11月12日 (水)

イベント ビューアーに Event ID 6398 となっている次のようなエラーが記録されることがあります。

「ジョブ定義 Microsoft.Office.Server.UserProfiles.UserProfileImportJob (ID ba088bf5-912d-4b31-89a9-587a58237ece) の Execute メソッドが例外をスローしました。詳細については、以下を参照してください。

メッセージを受信できる http://sp2013-b:5725/ResourceManagementService/MEX でリッスンしているエンドポイントがありませんでした。これは一般に、アドレスまたは SOAP アクションが正しくない場合に発生します。詳細については、InnerException を参照してください (ある場合)。」

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これは、ユーザー プロファイルの同期設定を Active Directory からのダイレクト インポートではなく、 FIM を使って行っている場合に起こりえます。FIM による同期では Windows サービスのうち次の2つのサービスが開始されている必要があり、本来は自動的に開始されるはずです。

  • Forefront Identity Manager Service
  • Forefront Identity Manager Synchronization Service

しかし、「Forefront Identity Manager Service」がサーバー再起動などのタイミングで自動的に起動しないことがあり、この場合に上記のエラーが記録されます。対処方法は、このサービスを手動で開始することです。

 

2014年11月11日 (火)

SharePoint 2013 上に PowerPivot のアドインを追加し、SQL Server PowerPivot Service Application を構成すると、Health Analyzer に次のような警告やエラーが表示されることがあります。

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まず警告として表示される「PowerPivot: セカンダリ ログオン サービス(seclogon)は無効になっています」への対処方法です。

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表示通り SharePoint サーバー上のセカンダリ ログオンサービスを開始するようにします。既定ではサービスが開始されていません。

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続いて、エラーとなっている「PowerPivot : MidTier プロセス アカウントは、関連付けられているすべての SPWebApplication に対して 'すべて読み取り' 権限を持つ必要があります」に関する対応方法です。

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まずサーバー全体管理サイトから PowerPivot サービス アプリケーション (Defaul PowerPivot Service Application) のサービス アカウントを確認してみると、私の環境では - SharePoint Web Services System アプリケーション プールが使われており、既定のファームアカウントである spfarm となっています。PowerPivot の構成ツールで構成する場合は、これが既定値です。

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Web アプリケーションのユーザーポリシーを確認すると、spfarm はありません。

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それならばと、この spfarm アカウントをここに追加しようと思うところですが、ファームアカウントを追加してもエラーメッセージは消えません。ファームアカウント以外のアカウントを PowerPivot のサービス アプリケーションのアカウントに変えておく必要があります。ちょうど私の環境では、サービス アプリケーションのアカウントは基本的に spservice というアカウントを使うように構成しているので、PowerPivot のサービス アプリケーションの設定をこれに変更します。

Default PowerPivot Service Application のプロパティを開きます。

2014-11-08 1-08-40

次に、アプリケーション プールを spservice アカウントを使っている「SharePoint Web Services Default」に変更します。※どのアプリケーション プールを使用するかは、環境によって指針が異なります。推奨というわけではなく、あくまでも、私の検証環境の場合は以下のように設定しているということでご理解ください。

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以上で完了です。 これで、Health Analyzer の当該メッセージは消えてくれるはずです。

 

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