2009年11月

2009年11月17日 (火)

ようやくBeta2 を入手できるようになりました!

MSDNおよびTechNet 会員は、本日からSharePoint 2010 Beta 2 のダウンロードができるようになっています。

とはいえ、サーバーの検証環境をインストールするにはハードウェアの要求スペックが高く、メモリも最小推奨で8GB4GB検証環境では最小は4GBで大丈夫なようです。)ですのでちょっと大変です。。。Exchange 2010も最低でも推奨は4GB要りますしね。。。

(Windows Vista または Windows 7 に構築する "SharePoint Developer Workstation"環境だと推奨メモリは最低2GBとなっているのですが、まずはサーバー環境を構築して検証する必要があるため、またしばらくは手をつけられません)

これからハードウェアの強化を行い、今夜にも、ダウンロードしてセットアップ始めます。

(2009.11.20 追記)

パブリック Beta のダウンロードも開始されました。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/ee263917.aspx

2009年11月11日 (水)

かなり前に投稿した一連の SharePoint Designer 2007 を使ったビューフォームのリストフォームをXSLTビューに変換するカスタマイズでは、アイテムのドロップダウンメニューにバージョン管理やワークフロー起動などの一部のメニューが表示されなくなる不具合がありました。

今更感はありますが、念のため以下に最新情報をアップデートしておきます。

SharePoint Designer 2007 SP2 で修正されたのか

ドロップダウンメニューに対する不具合は一応修正されていることになっているようですが、手元の環境では、"アクセス権限の管理"メニューは表示されるようになったものの、その他は修正されていないようです。

たとえば、ドキュメント ライブラリ(メジャーバージョンおよびマイナーバージョンを有効にしている)の "すべてのアイテムの表示" アイテムでは、次のメニューが表示されます。
ListItem_ddmenu_1
 
しかし、XSLTビューに変換を加えたビュー(ファイル拡張子を表示するよう変更)では次のように表示されます。

ListItem_ddmenu_2 
  
カスタマイズ後は、バージョン管理に関するメニューが非表示となり、ワークフローメニューも非表示となります。また、個人用リンクに追加というメニューが新たに追加されています。

そもそもなぜこのような不具合が発生しているか

そもそもSP2を適用する以前から発生しているこの問題は、結局はXSLTビューに変換する際、内部で自動生成される XSLTコード にそのものに不具合があり、JavaScript内(core.js)の処理が 適切に呼ばれないことに原因があります。

修正ポイント

こうした問題を修正するには、XSLTビュー内のコードを以下の通り、いくつか修正する必要があります(それぞれ数か所ありますので、検索して念のためすべて編集しておくとよいです)。

バージョン管理関係のメニューの表示

修正前  <when test="ddwrt:ListProperty('EnabelMinorVersions')='1'">
修正後 <when test="boolean(ddwrt:ListProperty('EnabelMinorVersions'))=boolean(true) ">
修正前  <when test="ddwrt:ListProperty('VersioningEnabled')='1'">
修正後 <when test="boolean(ddwrt:ListProperty('VersioningEnabled'))=boolean(true) ">

ワークフローメニューの表示

修正前  <when test="ddwrt:ListProperty('WorkflowAssociated')='1'">
修正後 <when test="boolean(ddwrt:ListProperty('WorkflowAssociated'))=boolean(true) ">

個人用リンクに追加メニューの非表示

修正前  if (ctx.PortalUrl=="") ctx.PortalUrl=null;
修正後  ctx.PortalUrl=null;


~話変わって、、、 ~

そういえば、11/10に俳優の森繁久弥さんが亡くなりました。3年ほど前まで約10年ほど森繁さんの自宅の真向かいに住んでいたのですが、ときどき散歩されているところをすれ違うこともありました。それこそ初めにお見かけした時は、杖をつきながらでしたが、なんとかご自身の足でお散歩されていました。背が高く、かくしゃくとした印象でした。ただ、その後はずっと車椅子に乗ったままお散歩をされていたようでした。

もちろん、私が物心ついたころにはすでに60歳をこえられていたと思うので、あまり存じ上げているわけではありませんが、ときどきテレビで拝見するにつけ、私としては滑稽洒脱な印象の素敵なおじい様だなと、なんとなく身近な存在のように感じでおりましたので、老齢だとはいえ、亡くなったと聞くとさみしい感じがしています。

2009年11月10日 (火)

時期的にはちょっと今更というタイミングですが、Windows Server 2008 上で VSeWSS 1.3 CTPを利用してデモ用にSharePoint ソリューション開発を行っている際に遭遇したエラーと対処方法を備忘録して公開しておきます。※VSeWSS 1.3 の正式版は本当は今年の春に出る予定だったと思うのですが、なかなかリリースされませんね。。。

問題

Webパーツなどを開発し、ビルドまでは問題なくできるものの、いざ展開しようとすると次のようなエラーが表示され展開できません。

VSeWSS1.3CTP-error

原因と対応策

原因は WCF がアクティブ化されていないことによるものです。したがって、次の手順でWCFをアクティブ化します。

1. [サーバー マネージャ]を開く
2. "機能"を選択し、[機能の追加]をクリックする
3..NET Framework 3.0 または .NET Framework 3.5 または .NET Framework 3.5.1 を展開する
4. "WCFアクティブ化" を展開し、"HTTPアクティブ化" を選択する
VSeWSS1.3CTP-error-2 
5.[次へ]をクリックし、[追加]する。

参考: http://heroesmode.blogspot.com/2009/08/vsewss-13-ctp-error-response-message.html

その他のエラー

上記の問題以外にも、次のようなエラーメッセージが表示され、やはり展開できない場合があります。このメッセージを要約すると "VSeWSS WCF サービス"にローカルの管理者権限がないとこによるエラー"であるというものです。VSeWSS1.3CTP-error-3

そもそも、VSeWSS 1.3 CTP はインストール時に、WCF Services に利用するアプリケーションプールを指定するようになっています。この設定はVSeWSS 1.2まではありませんでした。このとき指定したアプリケーション プールのアカウントはローカルのAdminitrators グループに所属させておく必要があります。基本的には選択できるアプリケーション プールは "SharePoint Central Administrator v3" ですので、このアプリケーションプールの識別IDに設定されているアカウントを確認したうえで、Administrators グループに確実に追加しておきましょう。

なお、うっかり、追加を忘れ、このエラーに遭遇した場合は、 アプリケーション プールのアカウントをローカルのAdministratorsグループに追加したあと、忘れずにIISを再起動します。

2009年11月 9日 (月)

先日ラスベガスで開催された SharePoint Conference 2009 を受けて、日本でもイベントが開催されます。ラスベガスに比べると規模は小さいですが、SharePoint Server 2010 の最新情報を直接目にすることのできる絶好の機会ですので、お時間がある方は参加されてはいかがでしょうか? (申し込みはお早めに)

 http://www.microsoft.com/japan/sharepoint/spc/default.mspx

ちなみに、私もいち参加者として参加予定でエントリー済みです。