前回からの続きです。
セットアップの大まかな流れ
セットアップは基本的には次のような流れで構成します(※パブリック ベータ:Beta 2の場合)。
- Microsoft SharePoint 製品準備ツールを実行 (必須コンポーネントのインストール)
- セットアップを実行
- Office Web Apps のインストール
- SharePoint 製品とテクノロジーの構成ウィザードを実行
- Health Analyzer によるインストール 状況の確認
- サービス アプリケーションの構成 (ファーム構成ウィザードの利用)
- Web アプリケーションの作成
- サイト コレクションの作成
- クロールなどの設定
上記のうち重要なのが、3.Office Web Apps のインストールです。この手順は TechNet では SharePoint Server 2010のセットアップ手順の中にきちんと含まれて書かれておらず、かなり戸惑いました。しかも、6. サービス アプリケーション構成をファーム構成ウィザードというもので行えるのですが、この手前でセットアップをしておかないと、GUIベースではOffice Web Apps を構成できなくなり、PowerShellを利用する必要性がでてきます。PowerShellでは細かいスクリプトを描く必要があるため、検証環境などでは、GUIベースで操作を行いたいところです。
[追記] PowerShell以外の方法が利用できないか試したところ、PowerShellを実行しなくても、再度SharePoint 製品とテクノロジーの構成ウィザードを実行する方法でもOKでした。
Office Web Apps について
Office Web Apps は Excel , Word, PowerPoint, OneNote のアプリケーションをどこにいても利用できるようにするもので、あらかじめ作成したファイルを共有しておくと、ブラウザ上から参照、編集できるようになります。
この機能は現在、Windows Live を通じて無償で利用できるものですが、エンタープライズ環境で利用する場合は、SharePoint Server 2010 または Windows Foundation Server 2010上にOffice Web Appsをインストールします。Office Web Apps は Office 2010 のボリュームライセンスで利用できます。
Office Web Apps は別途セットアップするようになっています(パブリック ベータ現在)。主に3つのフェーズで構成します。
- Office Web Apps のインストール
- Office Web Apps サービスのアクティブ化
- Office Web Apps を利用したいサイト コレクションで Office Web Apps 機能をアクティブ化
Office Web Apps(Beta) は以下の場所からダウンロードできます。
上記ダウンロードページでは、どうも11/22現在、日本語ページに移動しようとするとページが見つからないというエラーになっているようですので、そのまま英語ページのままページ下部にある
"webapps\14.0.4536.1000_WcServer_none_ship_x64_ja-jp_exe\WcServer_ja-jp.exe"
をダウンロードします。
また、このダウンロードページにリンクされているOffice Web Apps の展開に関するドキュメントは、Windows Foundation Server 用のものです。SharePoint Server 2010に展開する場合は、下記のリンクからドキュメントを入手します。
- http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=166484&clcid=0x409
いつも貴重な情報、ありがとうございます。大変参考になります!
上記の手順でOffice Web Appsが無事動作するようになりました。プロダクトIDファイルが2010で開かないのにはちょっと閉口しました。
ちょっと別件なのですが、Excel2010からMOSS2010のライブラリーにExcelServiceなどで発行する際、2007と同様にFormsの前までのURLを張り付けるやり方で、ライブラリのURLを指定しても開けない、と言われてしまいます。
SharePointへの保存も同様です。上書き保存はできます。どこかに設定が増えたのでしょうか?
もし思い当たる内容がありましたら、お願いします。
立花さん、コメントをありがとうございます。無事にOffice Web Apps をインストールできたのですね! 参考になったようでよかったです。
さて、ファイルのアップロードのことですが、Excel などの Office アプリケーションからのURL指定でのファイル保存にはWebDAVプロトコルが使用されます。で、これを Windows Server 2008 上で利用するには 「デスクトップ エクスペリエンス」が有効になっている必要があるのですが、お使いの環境は Windows Server 2008 上で直接操作されているのではないでしょうか(ちなみに、Windows Vista や Windows 7 では既定でWebDAVが利用できます)。
ぱっと私が思いつく怪しいポイントはこれくらいですね。。。
ちみなに、私の環境では問題なく利用できています。
立川です。深夜にもかかわらず回答ありがとうございます!
ご指摘のとおり、2008上での操作でしたので、デスクトップエクスペリエンスを機能追加したら無事に動作するようになりました。早速、2010のデモ環境構築の手順に追加しておきます。
基本的な内容にも関わらずお知らせいただき、本当に助かりました。ありがとうございました。
ここのブログ、今後とも参考にさせていただきますので、どうかよろしくお願いします。
立川さん、お役に立ったようでよかったです。今後ともよろしくお願いいたします。