SharePoint Server 2010 では、SharePoint Server 2007 とは異なり、サイド リンク バーに[ユーザーとグループ]リンクが既定で表示されなくなっています。その代り、サイト コレクション内のグループ一覧の表示はサイトの管理画面にある [ユーザーとグループ] をクリックすれば表示できます。
ただし、グループの一覧のみです。サイト コレクションのユーザー一覧である "ユーザー情報リスト" にアクセスするためのリンクは、サイトの管理画面にも表示されなくなっているようです。SharePoint Server 2007 ではすべてのユーザー一覧を表示させたくないというニーズも多かったため、この既定値の方が都合の良い方も多いでしょう。とはいえ、SharePoint Server 2010 と同様にユーザー一覧を表示したいというニーズもあるかと思います。
ユーザー情報リストを表示するには下記のいずれかのURLに直接アクセスします。この URL は SharePoint Server 2007 でも有効です。
1. http:// <サイトのURL> /_catalogs/users/
サイト コレクション内のユーザーを一覧表示できますが、操作メニューは表示されないため単純な表示などには向いています。この画面は "_catalogs" 配下であるため既定ではサイト コレクションの管理者しかアクセスできません。また、既定では、[ユーザー情報リスト]の管理メニューも表示されていません。
2. http:// <サイトのURL> /_layouts/people.aspx?MembershipGroupId=0
既定で操作メニューが表示されており、サイト コレクションからユーザーを削除することなどが可能です。
この画面の[設定]メニューから[リストの設定] をクリックすると [ユーザー情報リスト]の管理画面が表示されます。
既定では、[詳細ビュー] と [リストビュー] の2つのビューがあることがわかります。このビューの URL はそれぞれ、http://<サイトURL>/_catalogs/users/details.aspx と http://<サイトのURL>/_catalogs/users/simple.aspx となっており、上記 1. の URL となっています。
[ユーザー情報リスト] のアクセス許可設定を確認すると固有のアクセス権限が付与されており、追加されているユーザーもグループもないのが既定値です。従って、明示的にアクセス権限が付与されていない以上、既定でアクセスできるユーザーはサイト コレクションの管理者のみということになります。ここに、ユーザーを追加すると、一般ユーザーでもユーザー一覧にアクセスできるようになります。ただし、ユーザーを削除するなどの不要な操作をするとサイト コレクション全体からユーザーアカウントが削除されてしまうため、ユーザーに付与する権限は最低限の閲覧などにしておいた方がよさそうです。
ちなみに、ユーザー情報リストのビューは下記のようなカスタム ビュー を作成することも可能です。下記の例では、部署ごとにグループ表示し、メールアドレスや携帯電話番号を表示するよう変更しています。
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