2014年11月

2014年11月14日 (金)

November 2014 CU (累積更新プログラム) が 2014/11/11 に公開されました (Hotfix であるため、どうしても急ぎ当該する問題を解決したい場合にのみ、十分に検証をしたうえで運用環境に適用するようにします)。

今回はサーバーパッケージ (uber) です。→関連記事

SharePoint Server に関しては次の Knowledge Base に詳細が記載されています。

修正される問題はいくつもありますが、個人的にはSharePoint Server 2013 に関しては気になる修正点は、次の検索とワークフロー関係でしょうか (出典 : Hotfix KB2899570 for SharePoint Server 2013 November 11, 2014 (Coreserver-x-none.msp; Coreservermui-.msp)。※とはいえ、まだ検証はしていません。

  • August 2014, Septempber 2014, October 2014 の各CU をインストール後, SharePoint サイト内で検索する際に OpenSearch を使った検索先が利用できなくなる。
  • SharePoint 2013 リストに対してワークフローを構成していて、承認者用のリストに自身のアカウントを追加する。ワークフローを開始するとタスクが生成される。承認者の一人がこのタスクに関するメールを受け取り、[タスクを開く] ボタンからタスクを開こうとすると、エラーメッセージが表示される。

上記に合わせ下記のページの内容もUpdateしています。

http://shanqiai.weblogs.jp/sharepoint_technical_note/sharepoint-server-2013-build-number.html

以上、ご参考まで。

 

 

 

2014年11月13日 (木)

以前スイートバーのカスタマイズについての記事を書きましたが、補足記事です。

[以前の記事] Office 365 スイートバーのカスタマイズ

下図のようにスイートバーの背景に画像を適用できます。

2014-11-11 23-54-32

これは Office 365 のテーマの設定で行えます。とはいっても、任意の画像が選択できるわけではなく、ビルトインのテーマから選択する必要があります。また、この設定はユーザーごとの設定です。

[設定] > [Office 365 の設定] > [テーマ]

2014-11-11 23-56-02

 

2014-11-11 23-59-19

変更したテーマは、以前の記事でご紹介したテナントごとのテーマ設定より優先されます。 SharePoint サイトは SharePoint サイトごとの外観が優先されるので、ちょっとわかりにくいですね。

 

2014年11月12日 (水)

イベント ビューアーに Event ID 6398 となっている次のようなエラーが記録されることがあります。

「ジョブ定義 Microsoft.Office.Server.UserProfiles.UserProfileImportJob (ID ba088bf5-912d-4b31-89a9-587a58237ece) の Execute メソッドが例外をスローしました。詳細については、以下を参照してください。

メッセージを受信できる http://sp2013-b:5725/ResourceManagementService/MEX でリッスンしているエンドポイントがありませんでした。これは一般に、アドレスまたは SOAP アクションが正しくない場合に発生します。詳細については、InnerException を参照してください (ある場合)。」

2014-11-08 1-23-12

これは、ユーザー プロファイルの同期設定を Active Directory からのダイレクト インポートではなく、 FIM を使って行っている場合に起こりえます。FIM による同期では Windows サービスのうち次の2つのサービスが開始されている必要があり、本来は自動的に開始されるはずです。

  • Forefront Identity Manager Service
  • Forefront Identity Manager Synchronization Service

しかし、「Forefront Identity Manager Service」がサーバー再起動などのタイミングで自動的に起動しないことがあり、この場合に上記のエラーが記録されます。対処方法は、このサービスを手動で開始することです。

 

2014年11月11日 (火)

SharePoint 2013 上に PowerPivot のアドインを追加し、SQL Server PowerPivot Service Application を構成すると、Health Analyzer に次のような警告やエラーが表示されることがあります。

2014-11-08 0-24-44

まず警告として表示される「PowerPivot: セカンダリ ログオン サービス(seclogon)は無効になっています」への対処方法です。

2014-11-08 0-26-00

表示通り SharePoint サーバー上のセカンダリ ログオンサービスを開始するようにします。既定ではサービスが開始されていません。

2014-11-08 0-25-17

続いて、エラーとなっている「PowerPivot : MidTier プロセス アカウントは、関連付けられているすべての SPWebApplication に対して 'すべて読み取り' 権限を持つ必要があります」に関する対応方法です。

2014-11-08 0-26-20

まずサーバー全体管理サイトから PowerPivot サービス アプリケーション (Defaul PowerPivot Service Application) のサービス アカウントを確認してみると、私の環境では - SharePoint Web Services System アプリケーション プールが使われており、既定のファームアカウントである spfarm となっています。PowerPivot の構成ツールで構成する場合は、これが既定値です。

2014-11-08 0-29-55

Web アプリケーションのユーザーポリシーを確認すると、spfarm はありません。

2014-11-08 0-26-42

2014-11-08 0-26-58

それならばと、この spfarm アカウントをここに追加しようと思うところですが、ファームアカウントを追加してもエラーメッセージは消えません。ファームアカウント以外のアカウントを PowerPivot のサービス アプリケーションのアカウントに変えておく必要があります。ちょうど私の環境では、サービス アプリケーションのアカウントは基本的に spservice というアカウントを使うように構成しているので、PowerPivot のサービス アプリケーションの設定をこれに変更します。

Default PowerPivot Service Application のプロパティを開きます。

2014-11-08 1-08-40

次に、アプリケーション プールを spservice アカウントを使っている「SharePoint Web Services Default」に変更します。※どのアプリケーション プールを使用するかは、環境によって指針が異なります。推奨というわけではなく、あくまでも、私の検証環境の場合は以下のように設定しているということでご理解ください。

2014-11-08 0-50-41

以上で完了です。 これで、Health Analyzer の当該メッセージは消えてくれるはずです。

 

SP2013-BI-Course

 

2014年11月10日 (月)

SharePoint Server 2013 で PowerPivot ギャラリーを使用してファイル共有すると下記の通り、サムネイルが自動生成され表示されます。

2014-11-08 0-06-35

ファイルの内容を修正した場合など、サムネイルを更新するにはファイルのプロパティを編集し、上書き保存すればよいのですが、この時、うまくサムネイルが生成されず赤いバッテン アイコンが表示されることがあります。PowerPivot X ICON のキーワードでインターネットを検索すると様々な原因とトラブルシューティング方法が見つかります。

2014-11-08 0-18-39

私の検証環境でもこうしたトラブルが発生していたのですが、SharePoint Server のレジストリを修正してループバックチェック機能を無効化し、ファイルのプロパティを上書き保存しなおしたところ問題が解決しました。ちなみに、環境は SharePoint Server 2013 Enterprise Edition SP1 と SQL Server 2012 SP1 です。

[レジストリ]

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa 内に DisableLoopbackCheck という名前の DWORD エントリーを作成し、値を 1 に変更する

ご参考までに情報共有しておきます。

 

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