2015年5月 7日 (木)

Microsoft Ignite 2015 Chicago (4)

オンプレミスの SharePoint Server 2016 についていくつか情報がでてきました。主なところだけ Pickup します。

SharePoint Server 2016

5/6 (現地時間) は オンプレミスの SharePoint Server 2016 に関して IT Pro 向けの単独セッションがあり、色々と最新情報が出てきました。ちなみにこのセッションは5000名が収容できるシアター会場で行われ、SharePoint の関心度の高さが伺えます。

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ハードウェア要件/ソフトウェア要件

ハードウェア要件は SharePoint 2013 とさほど変わらないようです。

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対応 OS は Windows Server 2012 R2, Windows Server 2016。SQL サーバーは、SQL Server 2014 SP1 と SQL Server 201x となるようです。SharePoint 2013 からのアップグレードとコンテンツ マイグレーションの両方に対応するようですが、現在 SharePoint 2013 の SharePoint 2010 モードのサイト コレクションは SharePoint 2013 モードにあげておく必要があります。

Role & Services

トポロジーに MinRole という考え方が新たに導入されます。

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MinRole では、SharePoint Server 2016 から構成ウィザードで次のロールを指定できるようになります。

  • Specialized
  • Web front end
  • Search
  • Application
  • Distributed Cache

これによって、どのサーバーでどのサービスを動かすかというのを考えなくても、SharePointがその役割に応じた機能が展開され、特定のサービスを開始するようになります。これまではすべての Bits がインストールされていましたが、MinRoleの考え方では必要なものだけが構成されるため、 Footprint が小さくなるようです。

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ここで指定したロールはあとから PowerShell を使って切り替えられるようです(isServerRole スイッチというのが用意されるらしいです)。従来の SharePoint と同様に自分で特定のサービスを開始したりする場合は、Specialized ロールを選びます。簡単に言えば、これがマニュアル構成のサーバーで、他のロールは指定した役割を自動的に厳格に遂行してくれる新たなサーバーというわけですね。これにあわせて、各サーバーごとにきちんと役割を果たしているか、チェックする新たな Health Analyzer (健康診断機能) が導入されるようです。

それから、従来からあるスタンドアロン インストールはサポートされなくなります。単一サーバーのファームまたは複数のサーバーのファームのいずれかのみとなり、SQL Server Express Edition や Windows 組み込みデータベースの利用はできなくなるとのことです。

Zero Down Time Patching

従来よりパッチのサイズを小さくかつ数も少なくして、オンラインでのパッチ適用ができるようになるようです。

Boundary と Limitation

境界と制限が現状よりいくつか緩和されます!

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リスト ビューのしきい値である 5,000 が緩和されるようですが、これは期待したいですね。これが運用上もネックになっており、研修でも運用の注意点として何度も話をしてきましたから。ただ、具体的にどの程度まで許容されるのか。また、コンテンツDBの上限は TB 単位に。Office 365 環境ではサイト コレクションの最大サイズサポートが既に TB 級になっていますから、これは当然ですね。また、アップロードできる最大サイズも 10GB まで拡大します。

サイト コレクションの高速作成

既存のサイト コレクションのコピーを作ることで、高速にサイト コレクションが作成できるようになります!

多くの組織でサイト機能の標準化を行いますが、フィーチャーのアクティブ化や非アクティブ化など含めると単純にサイトのテンプレート化だけでは済まないのが現状です。だからといって、サイト コレクションのひな形をバックアップとして作成し復元することで、コピー相当の使い方をしようとすると、これではGUIDのバッティングなどの問題がおきてしまい暗礁に乗り上げてしまいます。結局はサイト テンプレートの作成と PowerShell スクリプトの組み合わせでの運用を考えないといけないことが多いのわけです。ということで、サイト コレクションのコピー作成機能は、実際にはいくつか利用上の制限事項など出てくるのかもしれませんが、期待したいところです。ちなみに、AvePoint さんのツールだと、サイト コレクションのコピー作成は既に可能になっています。

Real-time Telemetry

分析とレポーティング機能が充実してきそうです!

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さて、現地レポートはまだまだ続きます。

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