2015年11月

2015年11月20日 (金)

2015/11/18 付で、SharePoint Server 2016 Beta 2 が公開されました。下記 URL からダウンロードできます。

関連記事は下記のブログに公開されています。

これに伴い、TechNet の SharePoint Server 2016 情報についても更新されています。

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以前公開されていた Preview は実質 Beta1としての位置づけであり、このビルドが Beta 2となっています。Preview では、未実装の機能が多かったのですが、Beta 2 でほぼ製品に近い形になっているはずなので、アナウンスされていた機能が色々と試せるようになっています。

いずれにしても英語がほとんどなので、取り急ぎ、上記ブログに書かれている内容を元に Beta2 での更新情報を下記にピックアップしておきます。

  1. プロファイルの同期

    SharePoint 2013 までは、Active Directory からの一方向の直接インポートまたは SharePoint 内に独自実装されている Forefront Identity Manager の同期コンポーネントを使ったActive Directory との双方向同期などが可能でしたが、SharePoint 2016 ではこれらの方法が刷新されています。SharePoint 2016 では Microsoft Identity Manager 2016 を使った双方向同期のみとなっています。

    Beta2 から、この MIM 2016 を使った同期が利用できるようになります。

  2. Data Loss Prevention (データ損失防止)

    Beta 2 では、強化された DLP 機能が含まれます。DLPとは、コンプライアンス責任者や法的監査の目的で使われる機能であり、SharePoint での DLP では、サイト内に保存された機密情報や個人データがあれば、それらを検出する機能です。Office 365 の SharePoint Online に先に実装されています(ただし、利用できるプランは限られています)。SharePoint Online の DLP の概要は「Evolving Data Loss Prevention in SharePoint Online/OneDrive for Business and Office applications」が参考になります。

  3. プロファイルのリダイレクト

    Office 365 上では、オンプレミスでいうところの個人用サイト(プロファイルページ) が Delve というページになっています。SharePoint 2016 は Office 365 との相互運用ができるようハイブリッド シナリオがいろいろと用意されていますが、その一つにプロファイルのリダイレクトがあります。

    オンプレミスでも Office 365 でも共通のプロファイル情報にアクセスできるよう、オンプレミスの環境からプロファイルを閲覧する場合に Delve ページにリダイレクトできるよう構成できます。これも Beta 2 から利用できるようになったようです。

  4. 拡張可能なハイブリッド アプリ ランチャー

    Office 365 に既に導入されているアプリランチャーが SharePoint 2016 でも利用できます。このアプリランチャーは、機能拡張ができるようになっているのですが、Beta2 から利用できるようになっています。

 

SharePoint Server 2016 に関するフィードバックは、下記の通りとなっており、Suggestion Box や Twitter 等でも可能になっているようです。

We also welcome feature requests and feedback via the SharePoint Server Suggestion Box on UserVoice, @SharePoint on Twitter and in the comments below. We’re eager to hear your feedback and use it as we continue to drive towards our final release in 2016.

 追加情報はまた、機会を改めて。