2026年9月

2026年9月28日 (月)

2026年9月25日(米国)に Copilot in SharePoint が GA に達したというアナウンスがされました。ロールアウトは 2026年9月30日(米国)から開始されます。

SharePoint AI innovations hit GA, powering new Copilot app and agents | Microsoft Community Hub

主なポイント

これまで Copilot in SharePoint で使われてきた仕組みを Copilot アプリ、Copilot Studio, Work IQ にも広げて Microsoft 365 内での情報活用と業務の流れを一体化していくことになっていきます。

Copilot in SharePoint では日常的な AI 機能についてはこれまで通り Microsoft 365 Copilot ライセンス内で利用できますが、高度かつ大規模なAI処理については「Copilot Credit」を消費する従量課金の仕組みと組み合わせて利用できるようになります。

[参考] Evolution of the Copilot pricing model | Microsoft Community Hub

Microsoft 自身が Customer Zero になる

Microsoft は顧客にCopilot in SharePoint を提供するだけでなく、自社でも実践的に利用し、そこで得た経験や知見を製品改善や顧客への展開へ生かす取り組みをしました。

たとえば、法務に関しては市契約レビューの初期分析が従来の「最大72時間」から約10分に短縮され、その後法律の専門家が1時間以内に検証や監査に取り組むことができたということです。また、IRに関しては四半期決算用の資料準備が12週間から約12時間へと短縮し、しかも出典や引用を追跡できる滋養たいを維持できたとのこと。

ちなみに、 Microsoft は実際の業務課題を解決するために Copilot in SharePoint を導入したい組織向けに共同で実用化まで進める Co-build プログラムへのノミネーションも現在受け付けているとのこと。

https://aka.ms/CopilotinSP/join

従量課金 (Copilot Credit) について

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組織が、個人の生産性向上を目的としたAI活用から、AIを活用した業務プロセスへと利用範囲を拡大するために、Microsoft 365 Copilot (Premium)のライセンスの範疇で幅広く導入できるようにしており、定額の範囲で安心して規模を拡大できるようにしています。

さらに高度な機能が必要になった場合は、実際に利用した分のみを支払う従量課金の仕組みを利用することになります。

Microsoft 365 Copilot ライセンスに含まれるもの

日常的に利用する機能は Microsoft 365 Copilot ライセンスに含まれます。つまり追加料金は発生しません。例えば次のような機能です。

  • 自身のコンテンツを根拠にした質問
  • コンテンツの作成や整理
  • チームで共有できる再利用可能なスキルの構築
  • AIが生成するメタデータによるコンテンツの充実
  • 決定論的なワークフロー (SharePointのワークフローエンジンを使ったフローであり、リストやライブラリで利用できるルールのこと)

Copilot Credit が必要な強化機能

大量のコンテンツの操作やユーザーの代わりに複数ステップで実行するタスクについては Copilot Credit の利用が必要になります。Copilot in SharePoint に追加される新しい高度な機能もまた Copilot Credit が必要になります。例えば次のような機能の利用です。

  • 画像生成
  • ドキュメントライブラリやサイト内での直接の編集
  • AIが生成するサイトの分析レポート
  • リアルタイムに近いメタデータのオートフィル

ちなみに、オートフィル機能は SharePoint Syntex 時代から提供されているものであり、現在も Microsoft 365 Copilot ライセンスとは別に SharePoint の従量課金サービスとして利用できるようになっています。オートフィルだけ使う場合は、そもそもこの部分だけでも従量課金で利用ができます。

[参考]

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従量課金請求の有効化

従量課金を有効にすると、 Copilot Credit が利用できるようになります。これにより、ユーザーは暮実施を使って上記で説明したような高度な機能や大規模なエージェント型の作業を利用できるようになります。

テナント管理者は、Microsoft 365 管理センターの「支出ポリシー」を使ってユーザー管理します。 Copilot Credit を初めて利用する場合は、Microsoft 365 管理センターで「コスト管理ポリシー」を作成する必要がありまするすでに作成しているコスト管理ポリシーがあれば、新たに利用可能になったサービスが自動的に追加されることがあります。

ちなみに、Copilot in SharePoint では、Copilot Creditが消費される前に、ユーザーに確認するようになっています。

[関連情報]

Copilot in SharePoint の今後の予定

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Copilot in OneDrive も 2026年9月30日にGAになります。Copilot in SharePoint と同じ基盤上に構築されているため、Microsoft 365 Copilot ライセンスの範囲内でサポートされる機能なども同じです。

Copilot 検索が SharePoint と OneDrive で利用できるようになります。現在はキーワード検索のみが利用できますが、既定の検索体験が Copilot ライセンスを持っている場合は Copilot 検索が利用できるようになるということです。自然言語を理解し、セマンティックインデックスによる検索ができるということです。個人的にはキーワード検索とのハイブリッド検索ができるようになっていてほしいですが、まずは Frontier パブリックとしてロールアウトするそうなので、フィードバックを受けながら改善していくのでしょう。

次の新しい高度な機能が使えるようになります。これは前述した通り、Copilot Credit を消費します。

  • 画像生成
  • ドキュメント ライブラリやサイト内での直接の編集
  • AIが生成するサイト分析レポート
  • リアルタイムに近いメタデータのオートフィル

最新の Copilot in SharePoint に関する情報は Microsoft の Tech Community のブログに公開されます。2026年9月の最新情報は次のリンク先にあります。

[参考] What's New in Copilot in SharePoint: September 2026 | Microsoft Community Hub

Copilot アプリと Work IQ ツールの強化

SharePoint が持つコンテンツを理解する能力と業務を遂行する能力が Copilot 全体に組み込まれていくことになります。

まず、SharePoint の機能が Work IQに統合されます。Copilotが SharePoint 内の情報をより深く理解して、そのコンテンツに対して操作ができるようになります。

またCopilot 全体で SharePoint 内のコンテンツの理解力が強化されていきます。 Copilot アプリや Copilot Studioだけでなく、Chat, Cowork, Code, Autopilots などにも順次展開されていきます。具体的には文章の理解力、リストやライブラリの管理、メタデータ操作などが強化されるとのこと。普段通り使っていれば SharePoint や OneDrive を扱う Copilot は賢く振る舞うようになるわけです。

SharePoint Framework では Copilot コンポーネントが作成できます。これは、Copilotの会話画面にフォームなどを表示できるようになる機能です。次のスクリーンショットは Copilot コンポーネントの利用例です。現在はパブリックプレビューです。

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まとめ

ここまでの内容から、これまでは Copilot が SHarePoint 内のコンテンツを読み取るところまでだったのが、今後は SharePoint を基盤に Copilot やエージェントが仕事をしていくという変化が起きることがよくわかります。

2026年9月26日 (土)

SharePoint サイトはサイト単位でメタデータの総量が1TBまでという制限が設けられています。ただ通常はこのサイズに達することはまれであると Microsoft の資料にも書かれています。

SharePoint の制限 - Service Descriptions | Microsoft Learn

仮に、サイトのメタデータが1TBを超えてしまった場合は、新たな列などのメタデータを追加できなくなるとのことです。

SharePoint site metadata is at or near limit error message - SharePoint | Microsoft Learn

サイトのメタデータとは?

サイトのメタデータには何が含まれるのか確認してみると、次の情報が含まれるようです。ただ、あまり詳細なことはどのドキュメントにも書かれていません。

  • ファイルサイズ
  • 作成者
  • 作成日
  • ファイルのバージョン
  • リストの作成に関する情報など

書かれている内容から推測すると、ファイルごとに保持するファイルサイズや作成者、バージョン数などのシステムが持っているプロパティ値のことのようです。リストに関しては大雑把にしか書かれておらず、こちらも詳細はわかりません。ただ、そもそもこの上限は本来意識されるものではないが、ドキュメント数が相当に多いような状況で発生する課題であるということは間違いさそうでリストに関してはさほど影響をうけないため詳細に書かれていない可能性か高いのではないかと思います。

実際に上記のリンク先には一般的にはメタデータ容量を増やす主因は列の数ではなく、バージョンやコピーの増加にあると書かれています。

2026年記憶域メトリックスにもライブラリのメタデータのサイズが含まれるようになる

2026年9月にメッセージセンターにアナウンスされた内容によれば、サイトの記憶域メトリックス(Storage Metrics)ページのメタデータ計算にドキュメント ライブラリの列データも含まれるように改善されるようになるとのことです。

ロールアウト: 2026年10月20日~

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つまりは、ライブラリの列のデータは実際には計算には含まれていなかったということでしょう。そのためサイトによってはメタデータが急に増加することになる可能性があるとも言えます。

そもそも「記憶域メトリックス」にはサイトのメタデータが含まれていたということはこれまで意識したことがなかったので、今後は意識して確認する必要がありそうです。

ただ、それでも現在のサイトのメタデータが現在何GBであるかを常時確認できる仕組みはなく、1TBの制限の80%に近づくとサイトの記憶域メトリックスにメタデータサイズの内訳を表示する方針になっているようです。ですから、80%を超えない限りは現状のサイズはわからないということです。

ちなみに、まれではあるとはいえ、もし超えてしまった場合は、次のようにメタデータ利用率を確認して減らす必要があると書かれています。

  • 不要なアイテムをリストやドキュメント ライブラリから削除する
  • ドキュメント ライブラリの古いバージョンを削除する
  • リストやライブラリで重複するファイルは削除する
  • 警告メッセージが提供する内容に従って処理する
  • 変更したら再び記憶域メトリックスを確認する

80%に近づくもしくは達した場合、SharePointは警告やエラーメッセージをサイトの所有者やユーザーが受け取ることになるということですが、サイトの上部などに表示されるのかはスクリーンショットもないため不明です。

なんらかの方法で警告やエラーに遭遇したら記憶域メトリックスを確認して、無駄に重複しているファイルがあれば削除したり、ファイルのバージョン数が多いところなどはバージョン履歴の一部を削除するなど対応をとり、再び記憶域メトリックスを確認して、減り具合を見るようにしてほしいということですが。それでも気になるのはこのメトリックスに表示される数は本来リアルタイムではないので、案外時間をかけて対応することになるのではないかということです。80%を超えたら、割と即座に容量情報に反映されるのか、そのあたりも気のなるところですが詳細は不明です。

記憶域メトリックスに関するおさらい

さて、ここで記憶域メトリックスに関しておさらいします。ちなみに、記憶域メトリックスは英語では Storage Metrics です。

記憶域メトリックスにアクセスできるのはサイトの管理者(旧サイトコレクションの管理者)です。サイトの設定ページから「サイトコレクションの管理」セクションにある「記憶域メトリックス」にアクセスします。

URLは次の通りです。

https://<サイトのURL>/_layouts/15/storman.aspx

記憶域メトリックスにはごみ箱のコンテンツは含まれません。

2026年9月 8日 (火)

2016年にクラウドから生まれたユーザーエクスペリエンスであるモダンなSharePointと開発者の拡張性フレームワークであるSharePoint Frameworkが初めて導入されました。その際にこれまでの発行機能やUXの拡張性は “クラシック” と名前を変えました。

それから10年後の今年、クラシック機能は毎月のアクティブ テナントをベースにすると利用状況を見ると5パーセントを下回る利用状況になっているそうです。またクラシックページではMicrosoft 365 Copilot の性能を十分には発揮できない状況にあります。

こうした背景からMicrosoft は今後2年をかけて、クラシックな SharePoint ページとカスタムスクリプトの追加や更新機能を Microsoft 365 の SharePointから廃止することになったようです。

対象となるページは次の通りです。

  • Wikiページ
  • Webパーツページ
  • ブログページ
  • 発行ページ
  • カスタムのASPXページ

これらは最終的には新規の作成できなくなるだけでなく、既存のページは読み取り専用になります。ただ、Microsoft がコンテンツを削除するといったことはありません。

🎯2段階のフェーズによる廃止

廃止は2段階で行われます。

📅第1フェーズ: 2027年3月1日~

すべてのテナントで新規にクラシックな発行サイトを作成したりクラシックな発行機能をアクティブ化することができなくなります。

2027年3月1日以降に作成される新規テナントについて

2027年3月1日以降に作成される新規テナントでは、最初から新規にクラシックページを作成することはできなくなります。カスタムスクリプトの追加や更新機能は既定で無効化されています。ただし、この設定はモダンな SharePoint ページやSPFx ベースのカスタムソリューションには影響しません。これらは既存の組織のガバナンスかで引き続き動作します。

📅第2フェーズ: 2028年10月1日~

すべてのテナントに変更が拡大適用されます。

  • クラシックなユーザー作成ページ(Wikiページ, Webパーツページ, ブログページ, 発行ページ, カスタムのASPXページ)は読み取り専用になります。
  • 新規作成および編集はできなくなります。
  • カスタムスクリプトの追加や更新は無効化されます。

まとめ&関連情報

モダンサイトが投入されてもう10年もたつのですね。その間にパンデミックが起きたり、生成AIが登場したりと目まぐるしい環境の変化がありました。

そんな中、クラシックサイトの利用はかなり少なくなっているようですね。とはいえ、まだクラシックページを利用している組織は、クラシックページの新規作成は控えてSharePointサイトページ(モダンページ)を利用するようにしておく必要があるでしょう。モダンページでは柔軟なセクションも導入され、テキストWebパーツも使い勝手が上がっていたり、クラシックページにはなかった機能が豊富に用意されています。必要があればモダンページで新規にコンテンツを作りなおすというのも考え方の一つだと思います。

クラシックページとサブサイト構成をいまだに利用しているのであれば、モダンサイトベースで社内ポータルを再設計する好機だともとらえられるかもしれません。 Microsfot 365 Copilot の利活用においてはデータ整備が重要であり、ガバナンスも見直す必要がありますが、この時サブサイトがあると設計の難易度は上がります。

ただ、既存の クラシックなSharePointページをベースに作り込みをしている場合は、対応に追われてしまう可能性が高く、きちんと情報収集の上、早めの対応が大切ですね。案外、2年はあっという間です。既存ページをツールを使ってモダンエクスペリエンスへの変換するアプローチもあります。詳しくは下記のリンク先を参照してください。

2026年9月 2日 (水)

2026年8月31日をもって Power Automate の iOS および Android 向けのモバイルアプリが廃止されました。Apple ストアや Google Play ストアからアプリを削除しています。

既存のクラウドフローには影響はありません。

しばらく前から Notification コネクターでモバイルへの通知機能が事前通知なく削除されていたんですが、この前触れだったんですね。

[参考]

Important changes (deprecations) coming in Power Platform - Power Platform | Microsoft Learn