カテゴリ「SharePoint 全般」の83件の投稿 Feed

2015年5月21日 (木)

別の記事でも少し触れましたが、現在マイクロソフトは次期バージョン製品などのフィードバックを直接受け付けています。SharePoint Server についてもフィードバックできるようになっています。英語ではありますが、既存のフィードバックに投票したり、直接フィードバックしたりできます。

SharePoint ユーザーの方は、色々な想いをお持ちだと思いますので、この機会にぜひフィードバックしてみてはいかがでしょう? ちなみに、投票は1人 10 票までです。

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Office 365 に関しては、次のURLになっています。

フィードバックサイトにアクセスすると、他のフィードバックページのリンクが掲載されていますので、気になるところも併せてチェックしてみるといいですよ。

2015年4月17日 (金)

SharePoint Server 2016 のアップデート情報が公開されました。

より詳しい内容は、2015年5月4日~8日まで、U.S. シカゴで開催される Microsoft Ignite で明らかになってくるようですが、上記記事から要点だけかいつまんでおきます。

まず、SharePoint Server 2016 は 2016年の Q2 に利用できるようになる予定で、2015年 Q4 にパブリック ベータが予定されています。その他、機能的なところは次のような状況です。

  • モバイル対応が強化され、タッチ ベースの操作がしやすい
  • ファイル共有はより Peple-Centric に
  • Exchange や Yammer 、Office 365 Video などとのより緊密な統合により、システム境界を意識させないコミュニケーションを促進する
  • コンプライアンスやレポーティング機能の強化

基本的にはクラウド ファーストとなっており、現在の Office 365 上のアップデートがオンプレミスに持ち込まれることになるので、どのようになりそうかはなんとな見当がつきますね。

現時点でも Office 365 には色々な機能がてんこ盛りで、情報を追いかけるのが大変な状況です。したがって、まずはこれらを現場でどのように使えるか、もしくは使えそうもないか、しっかり検証・研究するのが、もっぱら私の仕事になりそうです。

ちなみに、、、Microsoft Ignite に参加してくる予定でおりますので、5月になったら最新情報をもう少し入手できるはずです。またブログ等でお伝えします。

2015年2月20日 (金)

既にご存知の方も多いと思いますが、Microsoft Office Blog に 「Evolution of SharePoint」という記事が公開されました。

今年の後半に次期バージョンであるオンプレミス製品として SharePoint Server 2016 がリリースされます。マイクロソフト社はSharePointに関して、 Office 365 に含まれている SharePoint Online の利用をできるだけ推奨していますが、現状ではまだまだオンプレミスのニーズはあります。

SharePoint Server 2016 については、基本的に先行Updateしている SharePoint Online 上の機能が搭載されるようです。また、一部 Office 365 上の機能と組み合わせて、それぞれのいいとこどりができるようハイブリット環境での利用を想定しているようです。詳しくは 2015年5月開催の Microsoft Ignite で説明があるということです。

さて、表題の InfoPath ですが、以前の記事でも紹介した通り製品開発は InfoPath 2013 でストップし、今後は新しいバージョンはでないことになっています。とはいえ、InfoPath Forms Services に関しては次の SharePoint Server 2016 にも含まれる予定であり、Office 365 でも引き続き完全サポートされるとのことです。InfoPath 2013 アプリケーション自体も SharePoint Server 2016と共に利用できるということなので、移行は可能です。

 

2015年2月19日 (木)

昨年 SharePoint の更新プログラムに関するマイクソフト社のブログ記事に関して、私の方でも要点をまとめた記事を書きました。

2015年2月13日に Japan SharePoint Support Team Blog にて、紹介した記事の日本語訳が公開されました。

この日本語訳には、日本のサポート チームの方が適宜追記されています。

追記されている内容としてはまず、2015年2月の更新プログラムから、サーバー (Uber) パッケージが HotFix ではなくなり、Microsoft Download Center からダウンロードできるようになったということです。これまで HotFix であったため、入手する際にメールアドレスを登録して、ダウンロードリンクをメールに送ってもらって、リンクから有効期限内にダウンロードする必要がありました。

それから、同じく2015年2月より CU が PU モデルに統一されるそうです。

2014年9月 3日 (水)

8月19日付で Technet Blog に SharePoint の更新プログラムに関してわかり易く説明されている記事が公開されています。更新プログラムについては、わかりにくい部分があるため、自分のためにもポイントを要約しておきたいと思います。

SharePoint は累積更新プログラム (CU) が定期的にリリースされています。これにより、バグ修正などが行えるようになっています。ところで、何が "累積" されるかといえば、これまでの修正プログラムが含まれていくという意味です。ただし、SharePoint の場合には複数のコンポーネントで成り立っているため、各コンポーネントごとに累積していくという意味であることに注意しなくてはいけません。

SharePointPatchingUnmystified01

【※図は TechNetより引用】

更新プログラムには「サーバー パッケージ」("Uber" Package ともいうそうです) と呼ばれるものがあり、これはその月の対象コンポーネントのCUのみでなく、これまで提供された他のコンポーネントも含む更新プログラムを丸ごと含んでいるものです

SharePointPatchingUnmystified02

※図は TechNetより引用

これまで CU は2か月おきにこのサーバー パッケージとして提供されてきたのですが、2014年7月からは毎月 CU をリリースするよう変更されています。

"In the past we released cumulative updates every second month. Starting in June we began shipping cumulative updates every month."

そして、2014年8月のCUでは初めてサーバー パッケージではない CU が提供されています(2014年7月 CU は サーバーパッケージです)。つまり、修正が必要なコンポーネントに対する累積された更新プログラムのみが提供されるということです。

こうした変更は、より素早く Fix を提供するための措置ということです。たとえば累積された修正プログラムの一つに不具合が見つかった場合に、その修正を待ってサーバーパッケージとして完全なものを目指すと提供が遅れてしまうため、CUから問題のある Fix のみを取り除いてリリースするという判断だそうです。そのため、今後は CU といっても、サーバー パッケージでないものも適宜提供されるようになるため、更新プログラム適用の際はこの辺の状況は把握しておく必要があります

また似たようなものに PU (Public Updates) がありますが、これはセキュリティ修正と SharePointを利用しているユーザー全員に適用したほうがよい更新プログラムを含んでいるものです。CUのサブセットという位置づけです。これもサーバーパッケージとは異なり、修正が必要なコンポーネントのみ対応しています。PU は必要に応じて毎月でもリリースされます。といっても、実際にはこれまで毎月という頻度では提供はされていません。

以上を整理すると次の通りです。それぞれ必要があれば各月ペースで提供されます。なお、どの更新ブログラムもコンポーネント単位でみれば必ず累積されています。

  • CU (サーバーパッケージ) … 従来から提供されてきているもので、これまで更新プログラムがリリースされたコンポーネントすべてに対する累積修正プログラムを含む。ユーザーは必要に応じて適用する。
  • CU (サーバーパッケージでない) … 2014年6月から提供が始まった。修正が必要になったコンポーネントについては累積した更新プログラム。その月の対象でないコンポーネントは含まれない。ユーザーは必要に応じて適用する。
  • PU … 基本スタンスとしてはサーバー パッケージでない CU と同様であり修正プログラムの提供は特定のコンポーネントとなるが、こちらは全ユーザーに適用を推奨している。そのためWindows Update等で配布される

上記のような背景からサーバーパッケージに関してはSharePoint Server用を適用すればよいのですが、それ以外については SharePoint Foudation 用とSharePoint Server用の両方の修正プログラムの適用が必要となるようです。

また、更新プログラムを適用する際に大切なのがベースラインの把握です。提供する立場からすれば、どの時点からの差分として更新ブログラムを提供するかという話ですね。そうしないと更新プログラムのファイル サイズも肥大化しますし。基本的にはまずはRTMがベースですが、その後は最新の PU および Service Pack がベースラインとなります。

現時点で適用されている更新プログラムの確認方法は、書籍でもサーバー全体管理サイトの「ファームのサーバー」ページの構成データベースのバージョンを確認しましょうとご紹介してきましたが、このバージョンはSharePoint foundation コンポーネントのみが管理対象であるということで、参考程度にしかならないとのこと(まったく役立たないわけではありません)。厳密にはサーバー全体管理サイトの「更新プログラムの状態の管理」ページを確認するのが正しいようです。といっても細かすぎて、すぐにわかるレベルではないので酷な話とも思いますが。。。

「更新プログラムの状態の管理」ページ

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