2026年1月

2026年1月31日 (土)

2026年1月29日付で、SharePoint ショーケースにSharePoint のワークフローとビジネスプロセスの自動化に関する最新情報が公開されました。

SharePoint Showcase: Automation updates for smarter workflows & business processes | Microsoft Community Hub20260131_010025

リストやライブラリで利用できる新しいワークフロー

従来、SharePoint リストやライブラリでワークフローを利用するには、Power Automate を使ったフローを作成するか、もしくはリストやライブラリにビルトインされた承認ワークフローを使うかの2つの選択肢がありました。

この2つの使い分けとしては、Power Automate は込み入ったワークフローを利用したい場合に利用します。一方のビルトインのワークフローは承認者を指定するだけの単純な設定のみであるためシンプルな承認ワークフローでよい場合に利用します。

Power Automateは込み入ったワークフローが作成できるものの、フローの構築方法を習得する必要がありそれなりに人材育成が必要です。一方のこのビルトインのワークフローはTeams の承認アプリと連携するものになっており、承認などを Teams から行えます。設定はいたって簡単で Power Automate のようにフローの構築方法を習得する必要はありません。単に承認者を指定するだけです。とはいえ、ビルトインの承認フローは柔軟性が乏しく、例えば入力フォームを複雑なものへとアレンジしたり、フローの処理を少しアレンジしたい場合でも残念ながらカスタマイズができませんでした。

ここに第3の選択肢として、新たなワークフロー機能が加わります。SharePoint 側から Teams のワークフローアプリの機能を呼び出すことができ、フローの作成ができるようになります。これは Power Automate がベースになっていますが、より簡単にフローが作成できるようUXが工夫されています。フローのテンプレート化も可能であり、繰り返し同じような処理も簡単に実装できます。

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参考: Teamsのワークフローアプリ

Microsoft Teams には以前からワークフローアプリがありますが、現在、テンプレートも増え、AIワークフローなど(Microsoft 365 Copilot ユーザー向け) も利用できるようになっています。2026年2月がGA予定です。20260131_001936

これを SharePoint 内からも利用できるようになるということです。2月に対象リリーステナントで利用できるようになり、2026年3月にはGAを目指しているとのこと。

Introduction to modern automation features in SharePoint 

新機能についてはYouTubeにも解説動画が公開されています。


YouTube: Introduction to modern automation features in SharePoint

主要な機能の紹介

ビデオ内でも紹介されている主な機能を取り上げます。SharePoint Showcase の記事をもとにしています。

穴埋め式ガイドで、アイデアをそのまま自動化へつなげる

多くの自動化シナリオではなじみのあるパターンに従い、レビューのためにドキュメントを回覧したり、コンテンツに変更があるとTeamsに通知したりします。今回の新しくなったワークフローの作成エクスペリエンスは、シンプルで構造化されたステップに従ってユーザーが操作してくことで簡単にこうしたシナリオを作れるようになっています。

空白のキャンバスから始める代わりに、現状のコンテンツに基づき、あらかじめサイトやライブラリやリストが選択された状態になります。ちなみに、Power Automate でフローを構築する場合は、これらを明示する必要があります。

ちなみに、こうして作成したワークフローはいつでも Power Automate 内でさらにカスタマイズを加えることができますが、たいていのシナリオでは SharePoint 内で完結するでしょう。

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クイックステップによってグリッド内での簡易自動化が利用できる

リストやライブラリに新たに Quick steps という列が追加できるようになります。この列はクイック操作と連動するもので、ワークフローを開始するなどの処理をワンクリックで行えるボタンを複数手軽に用意できるようにするものです。

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従来、同様のことをしようと思うと列の書式のカスタマイズが必要でした。これはエンドユーザーには難易度の高い設定です。

しかし、この Quick steps 列を使えば簡単に機能を拡張できます。また、既存の列の情報を使ったフローを構築できます。

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そもそもクイック操作では次のような操作が可能です。

  • 事前定義したフォルダーへの複数ファイルの移動
  • 「ユーザーとグループ列」にあるユーザー宛てのEmailの作成
  • 選択し、1行テキストなどのメタデータ列に値を設定したり更新したりする
  • 選択したファイルを事前定義した言語に翻訳する

📅ロールアウト

この機能は対象リリースのユーザーは本日(2026/1/29)から利用できます。すべてのリストやライブラリでは2月にGAになります。

Create a quick step for your list or library - Microsoft Support

実際の操作

すでに対象リリーステナントには展開されてきているということで、試したビデオを共有しておきます。

業務を滞らせない、ビルトインの承認機能

SharePoint のリストやライブラリで構成できるビルトインの承認機能は、アップデートされ、既定の承認者を指定できるようになりました。複数段階承認も可能であり、コンテキスト内での承認ステータス、履歴、通知などを SharePoint内もしくは Teams の承認アプリから直接確認できます。

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Approvals in Lists & Document Libraries - Microsoft Support

SharePoint の地図 Webパーツですが、Azure Maps をデータプロバイダーとして利用する仕組みに変更されます。これによって地図のエクスペリエンスもモダン化し、信頼性も向上します。

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なお、既存の機能の多くはそのまま動作し続けます。

📅ロールアウト時期

GAは2026年3月初旬から4月中旬までを予定しています。

✅今後について

  • 現在は Bing 地図という名称になっていますが、アップデート後は単に「地図」Webパーツと呼ばれることになります。
  • 現在、中国を除き、Azure Map サービス自体は利用可能になっています。
  • 場所や住所検索は引き続き動作します。
  • ビジネス エンティティ検索(組織名、ランドマーク、施設、観光地などでの検索)はサポートされなくなります。
  • 中国語、日本語、韓国語は自動提案が利用できなくなります
  • バードアイ、ストリートビューモードは削除されます。設定されている場合はロードビューにフォールバックされます。
  • 管理者向けのトグルは提供されません。移行は自動的に行われます。

⚙️準備

  • 可能であれば、組織の許可リストに atlas.microsoft.com を追加します。
  • ネットワークアクセス、ファイヤーウォール、プロキシなどの構成がこのドメインへのトラフィックを許可することを確認します
  • Maps Webバーツを使った SharePoint ページを確認します
  • この変更点をサイト所有者やヘルプデスクのスタッフに伝えます
  • 必要に応じて、組織内のドキュメント更新します

参考20260131_004427

2026年1月15日 (木)

Microsoft Teams 会議に参加しているユーザーが自分の表示名を変更する機能が2025年にリリースされました。Microsoft 365 Roadmapに ID 122934 として公開されています。現在ラウンチ済みです。20260115_130605

機能

Teams デスクトップおよびWebアプリで利用可能で、会議中に自分の表示名を編集できます。ただし、変更はその会議の間だけ有効でプロファイルカードなどの情報は更新されることはありません。

対象は組織のアカウントおよびゲストのアカウントも含みます。

なお、表示名を変更した参加者には表示名の横に "Edited(編集済み)" というラベルがつきます。

設定 

資料を見るとこの機能は Microsoft Teams 管理センターから会議のポリシーで有効化したうえで、各会議のオプションで有効化することで利用できるとあります。しかし、当該する項目はTeams管理センターの会議ポリシーには見当たりません。対象リリーステナントもそうでないテナントも複数確認しましたが、どうにも見当たらない。

ならば PowerShellで設定してみるか? ということで、会議ポリシー(Globalで確認)みます。次のコマンドを実行しました。

Get-CsTeamsMeetingPolicy | fl *

Global ポリシーに関連しそうなプロパティとして ParticipantNameChangeが見つかりました。ただし、値は Disabled で無効化されています。

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そこで次のコマンドを実行し Enabled に変更し有効化します。

#Enabled に変更
Set-CsTeamsMeetingPolicy -Identity Global -ParticipantNameChange Enabled

#変更の確認
Get-CsTeamsMeetingPolicy | fl *

この設定により無事に Enabled に値が変わったことが確認できます。

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ちなみに、会議ポリシーの変更が実際に反映されるまで時間がかかる可能性もあります。

Teams 会議のオプション変更

会議のオプションを確認してみると、次のように参加状況セクションに「ユーザーに表示名の編集を許可する」オプションが追加されていることがわかります。既定ではオフとなっているため、必要に応じてオンにします。

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表示名を変更する

Teams 会議に参加しているユーザーは、参加者ウィンドウから自分の名前を変更できるようになります。会議のポップアップにもその旨が表示されます。20260114_213514

実際に変更してみましょう。20260115_180418

編集したあとは "編集済み" と表示されることがわかります。

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